LINE Payは「全世界で1000万ユーザー」の大台目指す ── 平成最後のキャンペーンは新アプリでライト層狙いか

今田美桜さん

今回の新キャンペーン発表に合わせてLINE Payアンバサダーに就任した女優の今田美桜さん。LINEがキャッシュレス、スマートシティー分野で注力する福岡市の出身。

LINEは4月17日、モバイル決済サービス「LINE Pay」の新しい還元キャンペーンおよび専用アプリを発表した。

LINE Pay 2019年の目標

LINE Payの2019年の目標を掲げる、同社取締役COOの長福久弘氏。

LINEは、2019年のLINE Payの目標を“月間アクティブユーザー数の全世界の合計を1000万人にする”と設定している。

キャンペーンの発表会に登壇したLINE Pay取締役COOの長福久弘氏は、現時点での具体的な月間アクティブユーザー数などは語らなかったが、「1000万はひとつの指標。キャンペーンも含めて日々(ユーザーは)増えている」と答えている。

還元率は15%、マイカラーなどで最大実質20%に

平成最後の超Payトク祭

「平成最後の超Payトク祭」の概要。なお、スライド上では2万5000円の支払いで5000円の還元上限に達するとなっているが、キャンペーンそのものの還元率は15%なので、上限である5000円の還元を受けるには「約3万3333円」の支払いが必要になる。

今回発表された「平成最後の超Payトク祭」もそんな同社のキャッシュレス推進策の一環となる。特徴は以下の通り。結論から言えば「還元率は下がったが、総還元額は場合によっては上がる」だ。

  • キャンペーン期間は4月18日0時から4月30日23時59分まで
  • LINE Payでの決済額の15%を、LINE Pay残高として6月30日頃に付与する
  • LINE Pay残高の最大還元額は通常5000円だが、新登場の「LINE Payアプリ」を使って期間中1度でも決済すると最大還元額は1万円となる
  • 前月の決済実績によってポイント還元率が変わる「マイカラー」やコード支払い利用による+3%のポイント還元も同時適用
  • 対象となる決済方法はコード支払いに加え、LINE Payカード(JCB)、QUICPay+(Androidのみ)、オンライン支払い、請求書支払い
  • 従来のキャンペーンと同じく、タバコや酒類などキャンペーン対象外の製品もある

マイカラー

前回までのPayトクは「キャンペーン分」だけで20%だったが、今回のPayトクでは「キャンペーン+マイカラー+QR特典」で最大実質20%還元となる。

出典:LINE

3月に行われた「春の超Payトク祭」と比べると、実は還元率という意味では20%から15%まで下がっている。

LINEは今回「最大20%還元」とうたっているが、これは前月の利用実績に応じて0.5~2%の間で変動するマイカラーおよびコード決済限定の+3%ポイント還元を合わせた還元率となる。

還元額が上がる新しい「LINE Payアプリ」

LINE Payアプリ

LINE Payのコード決済機能や加盟店マップ、クーポン機能をスムーズに使える専用アプリが登場。

ただし、最大還元額という意味では、前回の最大5000円から2倍となる最大1万円となる可能性を秘めている。そのキーとなるのが今回、キャンペーンと同時に発表された「LINE Payアプリ」の存在だ。

LINE Payアプリは、従来はメッセンジャーであるLINEアプリの中にあったLINE Payの決済機能だけを抽出したアプリだ。

アカウント設定済みのLINE Payアプリを起動すると、すぐさま決済用コードが表示。左右にスワイプするとLINEアプリにはなかった加盟店マップや、従来まではアクセスに手間がかかった「マイクーポン」の一覧画面に切り替えられる。

LINE Pay マイクーポン

LINEアプリ内では非常に階層の深いところに位置していた「マイクーポン」の機能も起動からワンタップで表示できる。

LINE Pay マップ

ライバルである「PayPay」や「Origami Pay」ではすでに実装されていた加盟店の地図検索機能も実装。

また、LINEアプリではLINE Payの情報を表示するのに必ず都度6桁のPIN入力を必要としていたが、LINE Payアプリでは30万円までの利用であればPIN入力不要で決済できる(もちろん都度パスワードを入力したり、生体認証も可能)。

なお、発表時点ではAndroid版のみの展開となっているが、iPhone向けには近日中の配信を予定しているという。

ライトユーザーも増えてきたLINE Pay

LINE Payユーザー

LINE Payユーザーは、コード決済を中心に成長傾向にある。

LINE Payの特徴の1つとして、約7900万人の月間アクティブユーザー数をもつLINEアプリに内蔵されているため、すぐに使い始められるというのが強みだった。今後もLINE内のLINE Pay機能は提供されるものの「なぜ、わざわざ別アプリを作るのか」という疑問は当然ある。

これに対し、長福氏はLINE Payの成長に応じて変化してきたユーザー層の変化について触れている。

「今までキャッシュレスをしてこなかった新規のユーザーさんから、キャッシュレスやQRという言葉は理解できても、実際どうやって(決済を)やったらいいかわからない、という声を多くいただいた。

なので、今回あえて決済に特化したアプリを提供することで、瞬時に決済をするという体験をしてもらえるのではないか」(長福氏)

長福氏

LINE Payアプリ提供の理由を「よりスムーズな決済体験を提供するため」と語る長福氏。

LINEはこれまでも、たびたび還元キャンペーンを実施してきた。Payトク実施前の2018年5月と2019年3月26日時点の月間アクティブユーザーを比較すると、コード支払いの利用者数は約21.1倍もの成長を遂げているという。

多額の還元キャンペーンによって、今までキャッシュレスやポイントなどに興味の薄かった層を集めた同社だが、今回のキャンペーンおよび新しいアプリの展開は、そんな“キャッシュレスライト層”へのアプローチと言えそうだ。

(文、撮影・小林優多郎)

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