ロシア経済に関する13のショッキングな事実

プーチン大統領

ロシアのプーチン大統領。

Reuters

第二次世界大戦のあと、ソビエト連邦(ソ連)はアメリカと競合する世界の超大国となった。

しかし、1990年代初めにソ連が崩壊し、ロシアは経済改革を迫られた。その後、数十年にわたってさまざまな経済的苦労を経験してきた。

世界の大国であり続けようとするロシアは、通貨の変動、人口の減少、原油や天然ガスにさまざまな面で依存する経済に直面している。

ロシア経済に関する13のショッキングな事実を紹介しよう。


1. ロシアでは、人口が毎日700人ずつ減っている

パスポート

Flickr/Baigal Byamba

アメリカのジェームズタウン財団の「ユーラシア・デイリー・モニター」によると、ロシアの人口は1日あたり約700人、1年に25万人以上減っている。

ムルマンスクといった一部の都市ではソ連崩壊以来、人口が30%以上減少している。

2. ロシアには、4600億ドル以上の外貨準備がある

紙幣

Shutterstock/Ufuk ZIVANA

ロシアには4600億ドル(約51兆5000億円)以上の外貨準備があり、その対外債務は国内総生産(GDP)の29%、輸入カバー率は15.9カ月だ。

3. ソ連崩壊の前後10年間で、ロシアの経済生産は45%減少した

赤の広場

Flickr / Janette Asche

1989年から1998年の間にロシアの経済生産は45%減少した。2000年まで、ロシアのGDP(国内総生産)はソ連崩壊前の水準の30%から50%の間で推移していた。

4. 原油と天然ガスがロシアの輸出の59%を占める

視察するプーチン大統領

RIA- Novosti, Alexei Druzhinin, Pool/AP Photo

ロシア経済は天然資源に大きく依存している。

ロイターによると、2018年のロシアの原油生産量(バレル/日量)は史上最高の1116万バレルだった。

世界銀行によると2017年、原油と天然ガスはロシアの輸出の59%、財政収入の25%を占めた。

5. ロシア人の13%以上が貧困状態にある

プーチン大統領の旗

Dmitry Lovetsky/AP Photo

プーチン大統領は2018年の年次教書演説の中で、現在、人口の13%以上を占めるロシアの貧困層を半減させると誓った。アイリッシュ・タイムズ(Irish Times)によると、ロシアの公的な統計は1930万人以上が貧困線以下の生活を送っていることを示している。

それでも、ロシアの貧困率はソ連崩壊直後の約35%から大きく低下している。

6. ロシアには、ビリオネアが70人以上いる

ミハイル・プロホロフ氏

ブルックリン・ネッツのオーナー、ミハイル・プロホロフ氏。

Jim McIsaac/Getty

ロシアの経済格差は大きい。首都モスクワはたびたび世界で最も多くのビリオネアが住む都市に名を連ねていて、ロシア全体では70人以上のビリオネアがいる。その多くは1990年代にその財を築いた。

新興財閥「オリガルヒ」はロシア政府に対して大きな影響力を持ち、西側諸国にも投資し始めている。ビリオネアで、NBAのブルックリン・ネッツのオーナーでもあるミハイル・プロホロフ(Mikhail Prokhorov)氏もその1人だ。

7. ロシアの通貨ルーブルの価値は、この10年で半分になった

紙幣

Thomson Reuters

ロシア経済は2014年から2017年の経済危機で大きな打撃を受け、ルーブルの価値は半分になった

8. ロシアの平均月給は670ドル

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Maxim Marmur/AP Photo

大半の国に比べてGDPの高いロシアだが、その平均月給は4万2413ルーブル、つまり670ドル(約7万5000円)だ。

2016年の437ドルから50%近く増えている。

9. ロシアの家具市場の20%をイケアが占めている

イケア

Mikhail Metzel/AP Photo

スウェーデン発のイケア(Ikea)がロシア1号店を首都モスクワにオープンしたのは2000年。その後、同社モスクワにもう2店舗出店し、ロシア全体では14店舗を展開している。

イケアは現在、ロシアの家具市場の20%を占めている

10. ロシアのウォッカの消費量はここ20年で50%以上減少した

乾杯をする人たち

Misha Japaridze/AP Photo

2000年、ロシア人は21億4600万リットルのウォッカを購入していた。

しかし2015年、この数字は10億リットル以下に減った。一方で、シャンパンの消費量は1億8300万リットルから2億3600万リットルに急増した。

BBCはその背景に、ここ20年のロシア文化の西欧化があると指摘している。ビールやワインを好むロシア人が増えているのだという。

11. ロシアの都市アスベストは2018年、31万5000トンの石綿を生産した

アスベスト

Hardscarf/Wikimedia Commons

ロシアの都市アスベストにとって、石綿(アスベスト)は主な輸出品だ。石綿の健康被害はよく知られているが、ニューヨーク・タイムズによると、都市アスベストの2018年の石綿の生産量(31万5000トン)は前の年に比べて増えた。生産量が増加するのは久しぶりのことだ。その80%は海外に輸出された。

アスベストは60以上の国で禁止されている。

12. ロシアはジンバブエのダイヤモンド産業に2億5000万ドル以上を投資している

採掘現場

Tsvangirayi Mukwazhi-File/AP Photo

冷戦中、アメリカとソ連はアジアでの影響力を拡大させようと競っていた。そして今、ロシアはその目をアフリカに向けている。アフリカには、ロシアと中国が巨額の投資をしている。

ロシアは1月、ジンバブエのダイヤモンド産業に2億6700万ドル(約299億円)を投資した

ロシアは他のヨーロッパ諸国のような歴史的ルーツもなければ、中国のような資金力もない。だが、その軍事輸出や国営の天然資源企業がアフリカに大きな影響を与えている。

13. 2014年の冬季五輪にロシアは500億ドルを使った

オリンピック

John Berry/Getty Images

ロシアのソチが冬季オリンピックの開催地に選ばれ、政府はその準備に500億ドル(約5兆6000万円)以上を使った。この金額には、新たな競技会場やホテルの建設費だけでなく、道路や橋、ガスのパイプラインなど、さまざまなインフラ建設の費用も含まれている

だが、その投資の効果はあったようだ。ロシア当局は2017年、650万人がソチを訪れたとしていて、かつての夏のリゾート地はオリンピックを開催したことで地元経済が潤ったという。

ロシアは2018年、FIFA ワールドカップも開催していて、同大会の準備に110億ドル以上を費やしたといわれている。

編集部より:冬季オリンピックの費用について初出時、500億ドルの円換算を「約5億6000万円」としておりましたが、正しくは「約5兆6000億円」です。お詫びして訂正致します。 2019年4月22日 8:00

[原文:13 mind-blowing facts about Russia's economy]

(翻訳、編集:山口佳美)

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