有名企業の大失敗製品25選 ── そこから何を学ぶ?


任天堂 バーチャルボーイ

販売台数は100万台に届かなかった。

Evan Amos/Wikimedia

  • 世界で最も成功を収めている会社は、ときに失敗する。
  • アマゾンのジェフ・ベゾスCEOは、「アマゾンはときに数百万ドル単位の失敗をするとしても、我々の会社に適切なサイズで実験し続けるだろう」と語った。
  • 任天堂のバーチャルボーイからアマゾンのFire phoneまで、25の大失敗製品をまとめた。

新製品を発売することは難しいことだ。

「新製品のうち、大成功と考えられる基準である初年度売上高5000万ドルを超えるものは、3%にも満たない」と『The New Launch Plan』の共著者、ジョアン・シュナイダーとジュリー・ホールは語った

だから、任天堂、ネットフリックス、マイクロソフト、マクドナルドといった人気製品を生み出す企業でも、ときに大失敗してしまうのは無理もない。

25の失敗製品を見てみよう。そこから学ぶことがあるはずだ。

1957年:フォード エドセル

フォード エドセル

Ford

ビル・ゲイツはエドセルをケーススタディーとして良く取り上げた。「エドセル」という名前は、「マーケティングの失敗」を表す言葉になっているほど。

1975年:ソニー ベータマックス

ソニー ベータマックス

By Franny Wentzel, CC BY-SA 3.0

1970年代後半、ベータマックス陣営とVHS陣営のビデオ戦争が繰り広げられた。

性能はベータマックスの方が優れていると言われたが、VHSに破れた。

1985年:ニュー・コーク

ニュー コーク

Retronaut

80年代はじめ、コカ・コーラはペプシが展開した比較広告「ペプシチャレンジ」でシェアを失っていた。そこで、コカ・コーラの味を変更して、新製品「ニュー コーク」を発表した。

だが大きな失敗だった。全国の消費者から苦情が相次ぎ、わずか数週間で元の味に戻すことにした。


1989年、1992年:ペプシA.M.、クリスタル ペプシ

ペプシA.M.

Totally 80's Pizza & Museum

1989年、ペプシは「朝コーラ」を目指してペプシA.M.を発売、だが1年で販売を中止した。

1992年には透明な「クリスタルペプシ」を発売、またも1年で販売中止となった。

1989年:RJレイノルズ 煙の出ないタバコ

RJレイノルズ 煙の出ないタバコ

RJ Reynolds


1990年:クアーズ ロッキーマウンテンスプリングウォーター

クアーズ ロッキーマウンテンスプリングウォーター

YouTube/Gabriel Lefkowitz

クアーズのファンは、クアーズの水を望んでいなかった。クアーズファンが飲みたいのは、ビール。

1993年:アップル ニュートン

アップル ニュートン

Flickr/moparx

世界初のPDA(携帯情報端末)と言われたニュートン。だが価格は高く、サイズも大きすぎた。また手書き入力の精度も良くなかった。

最終的にアップルはiPadで成功を収めたが、PDAという言葉は消え去った。

1995年:マイクロソフト ボブ

マイクロソフト Bob

ユーザーフレンドリーなインターフェースだったが、発売から1年しか持たなかった。当時のPCの性能では十分なパフォーマンスを発揮することができなかった。

1995年 任天堂 バーチャルボーイ

任天堂 バーチャルボーイ

Evan Amos/Wikimedia

新技術「バーチャル・リアリティ」に意欲的な取り組んだ製品だったが、販売台数は100万台に届かなかった。

1996年:マクドナルド アーチデラックス

マクドナルド アーチデラックス

McDonald's/YouTube

宣伝に1億ドルを費やし、「都市の洗練された人々」をターゲットにしたが失敗した。

1997年:オービッツ ソーダ

オービッツ ソーダ

Clearly Canadian/YouTube


1998年:フリトレー WOW! Chips

フリトレー WOW! Chips

Frito-Lay/YouTube


1999年:コスモポリタン ヨーグルト

コスモポリタン ヨーグルト

Gene Kim

雑誌『COSMOPOLITAN』はヨーグルトを発売。言うまでもなく、市場はすでに飽和しており、読者は雑誌を読む以上のことは望んでいなかった。

2006年:マイクロソフト ズーン(Zune)

マイクロソフト ズーン(Zune)

Elaine Thompson/AP

iPodに対抗した携帯音楽プレーヤー。

「正直なところ、我々は勇敢ではなかった。アップル製品の後追いに終わった。実際、悪い製品ではなかったが、後追い製品だった。欲しくなる理由がなかった」とマイクロソフトのホームエンターテイメント&モバイルビジネスの元リーダー、ロビー・バッハは語った。


2006年:モバイルESPN

モバイルESPN

ESPN

MVNO(仮想移動体通信事業者)の失敗例。

ESPNのコンテンツや動画が独占的に視聴できる端末を販売しようとしたが、まったく売れなかった。

2006年:HD-DVD

HD-DVD

Evan Amos/Wikimedia Commons

東芝が中心となって推進したHD-DVDは、DVDの後継規格になると思われ、マイクロソフトのゲーム機、Xbox360にも採用された。だが結局、ブルーレイに破れた。


2007年:Joost

Joost

Joost

当初、「The Venice Project」と呼ばれたJoostは、インターネットを使ったP2Pの動画配信システム。スカイプを作った天才的な人物が発明した。だが数々の問題に見舞われ、2007年9月にスタートしたがうまく行かず、2009年末に売却された。

2008年:グーグル Lively

グーグル Lively

Google

「Second Life」に対抗したグーグルの仮想世界。2008年7月にスタートしたが、同年12月には閉鎖された。

2009年:JooJoo

JooJoo

Business Insider

iPadの直前に登場したタブレット端末。2009年に登場し、2010年には消え去った。

2009年:Nook

Nook

B&N / YouTube

アメリカの書店チェーン、バーンズ&ノーブルが発表した電子ブックリーダー。

2011年:Qwikster

Qwikster

Reuters/Mike Blake

2011年9月、ネットフリックスのリード・ヘイスティングスCEOは、DVDのレンタル事業を「Qwikster」として分割すると発表。だがこれは実質的な値上げにつながるため、ユーザーからの大きな反発を集め、3週間も経たないうちに撤回することになった。

2011年:HP Touchpad

HP Touchpad

Eric Risberg/AP

HPは市場投入後、わずか1カ月半でTouchPadを諦めた。TouchPadはそれほど悪い端末ではなかったが、iPad以上のことはなにもできなかった。とはいえ、他の端末をほとんどそう。

2013年:Facebook Home

Facebook Home

Facebook

フェイスブックはアプリ「Home」を使って文字通り、スマートフォンのホーム画面になろうとした。だが失敗した。

2014年:アマゾン Fire Phone

アマゾン Fire Phone

Business Insider

アマゾンは発売後13カ月で発売を打ち切り、スマートフォン製造から撤退した。

2016年:サムスン Galaxy Note 7

サムスン Galaxy Note 7

Baidu/Mr. Ni66666

大きな期待を集めた製品だったが、発売直後から発火事件が相次ぎ、生産が中止された。

サムスンは最近、折りたたみスマートフォン「Galaxy Fold」でも問題に直面している。


[原文:25 of the biggest failed products from the world's biggest companies

(翻訳、編集:増田隆幸)

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