6~12%が黒塗り! 米司法省、ロシア疑惑をめぐる捜査報告書を公開 —— 民主党は全文を要求へ

司法長官

ウィリアム・バー司法長官と、ロッド・ローゼンスタイン司法副長官(2019年4月18日)。

REUTERS/Jonathan Ernst

  • アメリカの司法省は4月18日(現地時間)、2016年の大統領選へのロシア介入疑惑をめぐるミュラー特別検察官の捜査報告書を公開した。
  • 448ページにわたるこの報告書は、非営利の調査報道機関「プロパブリカ(ProPublica)」によると、報告書の約6%が編集されているという。ウォール・ストリート・ジャーナルは、報告書の約12.4%が黒塗りにされていると報じた。
  • 報告書の編集は、ウィリアム・バー(William Barr)司法長官の指示によるものだ。

アメリカの司法省が4月18日に公開した、2016年の大統領選へのロシア介入疑惑をめぐる、448ページにわたるミュラー特別検察官の捜査報告書は、その一部が編集されている。

非営利の調査報道機関「プロパブリカ」によると、報告書の6%が編集されているという。ウォール・ストリート・ジャーナルは、報告書の1万6500行のうち2050行 —— つまり約12.4% —— が編集されていると報じた。

報告書の編集は、ウィリアム・バー司法長官の指示によるものだ。その大半は、進行中の犯罪捜査に関する情報もしくは大陪審が審理し、さらなる追求を受けなかった情報、第三者のプライバシーもしくは評判を損なう可能性のある情報を含んでいる。

ミュラー特別検察官の捜査報告書は、トランプ陣営が2016年の大統領選期間中にロシアの工作員と複数回接触したことや、大統領選にロシアが介入したことは確認したが、トランプ陣営とロシアが共謀した十分な確証は得られなかったと結論付けている。捜査チームはまた、トランプ大統領が特別検察官による捜査を妨害しようとしたと指摘している。結局、ミュラー特別検察官とそのチームは、一連の法的なハードルを挙げて、大統領の司法妨害の罪を追求しないことに決めたという。

トランプ大統領やその取り巻きの主張に反して、ミュラー特別検察官は司法妨害の問題について、自身の捜査報告書がトランプ大統領の身の潔白を証明するものではないと、明言している。特別検察官は、他の検察官に委ねた14の刑事的な問題がまだあると述べている。公に知られているのは、このうちたった2つだ。

トランプ大統領に任命されたバー司法長官は、十分な証拠がないとして、司法妨害について訴追しない考えを示している。民主党の幹部らは、編集なしの捜査報告書の全文と捜査に関連する文書を要求していくとしている。

[原文:The total redactions in the Mueller report amount to between 6% and 12% of the 448-page document]

(翻訳、編集:山口佳美)

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