スト中のウーバー・ドライバー。
Seth Wenig/AP
- ウーバー、リフトなどのドライバーは5月8日(現地時間)、世界中でストライキを行った。
- 多くのドライバーが収入はここ数年、低下し続け、独立した請負事業者としての地位に不満を持っていると述べた。
- ストライキはニューヨーク、ロサンゼルス、アトランタ、ロンドン、グラスゴーなどで行われた。
世界中のウーバーとリフトのドライバーは、配車サービス企業からのより良い収入と待遇を求めて、5月8日、国際的な行動の日を計画した。
ドライバーが会社に対して組織的な行動を行うのは決して初めてではない。だが今回 ── リフトがIPO後初の決算発表を行った週、そしてウーバーがIPOを控えた週 ── は、特に大規模なものとなった。一方、両社の多くの従業員はIPOのおかげで非常にリッチになろうとしている。
ドライバーの主張の最も重要な点は「テイク・レート」として知られる尺度、つまり運賃に対する会社の取り分。平均してウーバーは約20%、リフトは25%になる。運賃から多くの取り分を得ることは金融街の投資家を満足させることはできる。だが、ドライバーをより怒らせることになる。
あなたはドライバーを支持するだろうか?
ニューヨークはアメリカで最も収益性の高いマーケットだが、朝のラッシュアワーの7時から9時までドライバーはアプリからログオフ、ロサンゼルスでは24時間ログオフした。
他にもサンディエゴ、シカゴ、サンフランシスコ、ボストン、フィラデルフィア、スタンフォード、コネチカット、ワシントンDC、そして世界中で抗議活動が行われた。
ニューヨーク
ウーバーのオフィスの近くで抗議活動を行うドライバー。
Spencer Platt / Getty Images
ロサンゼルス
ロサンゼルスでの抗議活動、2017年9月5日。
Ronen Tivony/NurPhoto via Getty Images
フィラデルフィア
Spencer Platt/Getty Images
ワシントンDC
REUTERS/Stephen Lam
シカゴ
REUTERS/Stephen Lam
サンフランシスコ
Shona Ghosh/Business Insider
ボストン
Reuters/Paulo Whitaker
サンディエゴ
Alexei Oreskovic/BI
スタンフォード(コネチカット州)
Guy Benton
アトランタ
Reuters/Ivan Alvarado
イギリス
AP Photo/Seth Wenig
ウーバーおよびリフトの対応
ウーバーのダラ・コスロシャヒCEO。
Reuters/Carlo Allegri/File Photo
ストライキに先立ち、両社はドライバーに対するコミットメントを再確認する声明を発表した。
ウーバーの声明。
「ドライバーは我々のサービスの中心 ── 我々はドライバーなしには成功できない ── ウーバーの数千名の従業員は毎日、ドライバーの体験を運転中もそうでないときも向上させることに注力している。より確実な収入、手厚い保険、ドライバーもしくはその家族の大学授業料の提供など、我々はドライバーとともに、ドライバーの体験の向上に取り組み続けていく」
リフトの声明。
「リフトのドライバーの時間あたりの収入は過去2年間、上昇した。ドライバーはリフトで合計100億ドル以上の収入をあげている。75%以上のドライバーは週に10時間以下、副業としてリフトを使い、平均すると1時間あたり20ドル以上を得ている。好きな時に働くことができ、副収入は多くの人に大きな違いを生み出していることを理解している。我々はドライバーコミュニティーに対して最高の貢献を行う方法を常に改善し続けていく」
(翻訳、編集:増田隆幸)