女性は男性より7年多く、無給で働いている! メリンダ・ゲイツ氏、男女不平等の解消法を語る

メリンダ・ゲイツ

メリンダ・ゲイツ氏。

Business Insider

  • ビル・ゲイツ氏の妻で慈善家のメリンダ・ゲイツ(Melinda Gates)氏によると、女性は男性に比べ、時間にして平均7年分多く家事に従事している。家族の世話をすることは重要であるにもかかわらず、男性エコノミストたちは生産性の高い仕事を評価する際、こうした無給の家事労働を見落としてきた。
  • メリンダ・ゲイツ氏は4月下旬、Business Insider USのアリソン・ションテル編集長と対談し、男女平等におけるハードルについて語った。家庭のために多くの時間を使うことが、女性をさらなる教育や収入から遠ざけているという。
  • 男女間の不平等を解消するには、給料の発生しない仕事を男女で平等に分け合うことが重要だと、ゲイツ氏は言う。

メリンダ・ゲイツ氏はそのライフワークの多くを、男女平等におけるハードルとは何か、理解することに捧げてきた。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団のトップとしてゲイツ氏は、世界の最貧困層の女性たちに教育や家族計画に関するサービス、予防注射を提供してきた。同氏は、どのように女性たちを力づけ、男女平等を達成できるか、頻繁に語っていて、その取り組みが認められ、大統領自由勲章を授与されている。

こうした活動の中で、ゲイツ氏は「無給の労働」 —— もしくは料理、掃除、子育て、その他の家事 —— が女性を夢の実現から遠ざけていることに気付いた。女性は男性に比べ、時間にして平均7年分多く無給の労働に従事している。これは学士号と修士号の取得にかかる時間に等しい。

ゲイツ氏はBusiness Insider USのアリソン・ションテル編集長に対し、家族の世話をすることは重要であるにもかかわらず、男性エコノミストたちは生産性の高い仕事を評価する際、こうした無給の家事労働を見落としてきたと語った

女性エコノミストのマリリン・ウェアリング(Marilyn Waring)氏が1980年代に無給の労働について調査したとき、ウェアリング氏は、これがカウントされさえすれば世界経済で最大のセクターになるだろうと指摘した。

「世界の人口の半数がほぼ無給で働いているこのシステムを、男性は簡単には手放さないだろう。なぜなら、ほぼ無給で働いている半数の人々には、他の何かのために戦うエネルギーなど残っていないだろうから」と、ウェアリング氏は書いている。

給料の発生する仕事は女性に独立を与えると、ゲイツ氏は著書『Moment of Lift』で書いている。女性が家庭のために使っている時間が、教育を受けたり、収入を得たり、政治的な活動をしたり、人と交流することから女性を引き離している。

「アメリカでは女性が家庭で(毎週)約90分、余計に働いているが、そのことについて本当の話し合いをし、また、それが変わるには、まだまだ遠いと考えている」と、ゲイツ氏はBusiness Insiderに語った。

ゲイツ氏は夫のビル・ゲイツ氏と、自らの家庭でこの"無給の労働"問題に取り組んでいる。

夫妻は、皿洗いといった家事を家族間で平等に分担することで一致している。メリンダ・ゲイツ氏はあるとき、夕食のあとに自分が他の家族より15分、テーブルを片付けるのに時間を使っていることに気付き、腰に手を当てて「わたしがキッチンを後にするまで誰もキッチンを後にしないで! 」と家族に言ったという。

自分1人でやる代わりに家族5人で片付けることで、その時間は15分から5分に減った。

「わたしたちが女性としてやっていることに、気付きすらしない人もいる。こうした目に見えないものに、ときには目を向けさせる必要がある」と、ゲイツ氏はBusiness Insiderに語った。

メリンダ・ゲイツ氏のインタビュー動画(フルバージョン)はこちら:

[原文:Women spend 7 more years working than men and get no money or credit for it]

(翻訳、編集:山口佳美)

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