東京から思いきり離れた場所で仕事をしてみたとき、仕事や自分の中にどんな変化が起きるのか? そんなテーマを掲げて始まったBusiness Insider Japan編集部による第2回リモートワーク実証実験が、長崎県・五島列島(福江島)で5月7日からスタートしている。
テック記者である筆者も、妻(デザイナー)と一緒に五島列島に上陸、5泊6日の期間で滞在することに。2日目となる今回は、期間中に複数回開催されている五島住民の方との交流会「ポットラックパーティー」のレポートをお送りする。
ポットラックパーティーって何?
パーティー会場は秘密基地みたい!
とにかく食べ物がおいしすぎる
30名以上の五島住民の方が集まりました
恐るべし、五島列島……!
島の住民と“部外者”が交流できるパーティーの工夫
五島市富江町にある私設図書館「さんごさん」で、ポットラックパーティーは実施されている。
ポットラックパーティーは、五島列島(福江島)住民の方と、我々リモートワーク実証実験参加者の交流を目的とし、五島市や住民の方が開いてくれている会だ。
会場は私設図書館「さんごさん」。民家を改装した場所で、壁いっぱいの本(来館者が「人生の3冊」を寄贈している)やギミックがあり、独特の雰囲気がある。カフェ「CORAL COFFEE」を併設していることもあり、普段は地元の人のコミュニケーションスペースとして活用されている。
さんごさんの壁には来場する有志が寄贈している「人生の3冊」が並べられている。
併設のカフェでは、飲み物も購入できる。
ポットラックパーティーは、企業でもよくある“歓迎会”のような場とはまったく異なる。五島の人と我々が真の意味で打ち解けて知り合える、そんな空気が漂っていた。
その要因の1つには、パーティーに参加するには全員、参加費(1人500円)の支払いと、パーティーで食べるための一品を持ち寄る必要があるというルールがある。これはアメリカ文化の“ポットラック”になぞらえたものだが、目的とうまくマッチしていた。実際、五島上陸2日目の我々夫妻もスムーズに輪の中に入れたと感じている。
ポットラック(持ち寄り)パーティーの様子。
ただ、そんな場でも五島の方の温かみは非常に強く感じられる。持ち寄られた飲食物の中には、普段自分の事業として売っているカレーや、採れたていちごや海産物などが並んでいた。そのどれもが美味しいばかりか、その詳細を知りたくて、食べ物きっかけの会話もはずむ。
筆者の箸が止まらなかった刺身。さすが島、海産物が本当においしい。
会場には採れたていちごを持ち込んでくれた人も。フレッシュで、甘さもちょうどよかった。
とくに妻は会場にiPad ProとApple Pencilを持ち込んでいたので、妻のデザイナーという職業に興味を持ってくれた人たちが多く話しかけてくれていたようだ。
なお、ポットラックパーティーは5月16日、23日、30日、6月4日にもさんごさんで開催予定。筆者が参加したのは5月14日だが、五島滞在期間中2回目の16日の会も参加してみたいと思う。
(漫画:さかいあい、文・撮影:小林優多郎)