米グーグル×ファーウェイ問題:グーグルは「既存端末にはストアを提供」する方針

グーグルとファーウェイ

Shutterstock/Business Insider Japan

ロイターが19日、グーグルがファーウェイとの一部ビジネスを停止したと報道した。これは、アメリカのトランプ大統領が5月15日に署名した大統領令、および商務省が発表した、米政府の許可なくアメリカ企業からの調達を禁止する「エンティティーリスト」への追加にからんだ動きの1つと考えられる。

ファーウェイ端末でのGmailアプリ、Google Playはどうなる?

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撮影:小林優多郎

影響を受ける可能性があるファーウェイ製品は、スマートフォンやネットワーク機器だ。

そのうち、ファーウェイのスマートフォン製品は、OSとしてグーグルが開発するAndroidを採用している。しかし、Androidの公開バージョンはオープンソースであり、これは今後も誰でもアクセスすることができる。

Google Mobile Services

Google Mobile Servicesのサイト。オープンソースのAndroidとは異なり、グーグルの各種サービスやアプリを利用するには、別途契約が必要だ。

出典:グーグル

問題は、アプリストアのGoogle Play、GmailやYouTubeといった「グーグル系サービス」のモバイルアプリが利用できなくなる可能性があるという点だ。これらのサービスはオープンソースのAndroidとは別に、Google Mobile Services(GMS)という形でグーグルと契約する必要があるからだ。

ファーウェイ製スマートフォンは中国において、自社やテンセント、アリババといったプラットフォームでアプリを配信しており、中国国内において今回の問題の影響は限定的という見方はある。

ただし、中国外の多くの国では、事情が異なる。それらの独自アプリストアが成熟していなかったり、ビジネスの現場でG Suite製品を活用している国や企業の場合は大きな影響が考えられる。

グーグル「既存端末へのGoogle Playや一部セキュリティーは継続提供」

事実関係を確認したところ、グーグル広報はBusiness Insider Japanの取材に対し、次のようにコメントした。

We are complying with the order and reviewing the implications. For users of our services, Google Play and the security protections from Google Play Protect will continue to function on existing Huawei devices.

(私たちは命令を遵守し、またそれらの影響を調査しています。私たちのサービスのユーザーに対しては、Google PlayおよびGoogle Play Protectによるセキュリティー保護は、既存のファーウェイデバイスで引き続き動作します)

今後の動きはまだ不透明ながら、既存のファーウェイ端末については、アプリ・コンテンツストアの「Google Play」およびセキュリティー機能「Google Play Protect」については引き続き提供していく見通しだ。

(文、撮影・小林優多郎)

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