東京から思いきり離れた場所で仕事をしてみたとき、仕事や自分の中にどんな変化が起きるのか? そんなテーマを掲げて始まったBusiness Insider Japan編集部による第2回リモートワーク実証実験が、長崎県・五島列島(福江島)で5月7日からスタートしている。
テック記者である筆者も、妻(デザイナー)と一緒に五島列島に行き、5泊6日の期間で滞在することに。4回目となる今回は、一部マニアには“聖地”ともされている五島列島の魚釣り事情についてお送りする。
妻はもともと山口県の島出身
福江港近くで釣ってみた結果
名所「半泊教会」などにも立ち寄りました
さすが地元の方イチオシのスポット!
釣った魚の味は、また格別
快適なリモートワークの現場は、釣りの聖地だった件
当然だが、釣りはマナーや釣って良い場所のルールを守って行おう。
都会育ちの筆者に対して、妻は山口県のとある島の出身で、生まれたころから海と山に囲まれた環境で育った。今は東京に住んでおり、常日頃から“釣り欲”は溜まっていたようだ。
筆者も妻も知らなかったが、Facebookでつながっている某社広報や地元住民の方によると、五島は釣り人にとっては“釣りの聖地”と呼ばれているらしい。
Slackでは市役所の方の的確なアドバイスのやりとりもされていた。
実際、前情報もなくホテルから近いという理由で立ち寄った、福江港の近くのスポットでは、(釣れた魚の種類はともかく)エサをつけて糸をたらして数分も経たずに釣れた。
しかも、その様子を五島列島プロジェクトで利用している参加者用のSlackに共有したところ、市役所の方から「沖の方に投げればアジが釣れる」と言われて従ったところ、一発で小さいながらもアジが釣れた。正直、ギョッとした。
自分にとってはまさに秘境(圏外を示す場所)だった。
日程後半で地元の方と一緒に行ったスポットは、まさに秘境だった。具体的に言うと、携帯電話の電波が通じない。筆者はNTTドコモ回線を利用しているが、そのスポットだけではなく、舗装されていない道路に差しかかると、一切つながらなくなった。
そこで1回だけ竿を借りて筆者も糸を垂らしてみたが、なんと5分も経たずにグッと重い感触があった。慌てて糸を巻き、竿を引っ張ると、大きめのアジが釣れた。ビギナーズラックかとも思ったが、釣りをする妻と地元の方の2人はその後もほとんど休みなく釣り続けており、“聖地”と呼ばれる理由を実感した。
妻が釣り上げた中で1番大きいと言える「クロ」。だいたい20cmぐらい。
釣り上げたクロ(写真奥)は焼き魚にしていただいた。手前は同日に釣り上げた「イスズミ」。
持ち帰った魚は、第1回で紹介したセレンディップホテル五島の2階にある居酒屋「きまぐれ」に事前に相談して、調理してもらった。刺身、焼き魚、そしてフライ。どれも美味しく、五島の魅力を堪能できた。
魅力的なスポット、そして海の幸がある場所、五島列島。
少し車を出せば魅力的な釣りスポットのある五島であれば、「早く仕事を切り上げよう」と、1日の仕事の効率を上げたくなる理由になるかもしれない。
(漫画:さかいあい、文・撮影:小林優多郎)