ファーウェイCEO、「グーグルと対応協議」。アメリカの規制に「準備はできている」

ファーウェイとアンドロイド

グーグルは「現行の機種にはサービスを引き続き提供する」とコメントしている。

REUTERS/Dado Ruvic/Illustration

中国IT大手ファーウェイ(華為技術)の任正非CEOは5月21日、中国の国営テレビ局など複数の現地メディアに対し、グーグルがファーウェイとの一部ビジネスを停止すると報じられていることについて、「グーグルは良い企業であり、重い責任を担う企業だ。グーグルとファーウェイは、この状況にどう対応するか協議している」と述べた。

現地の複数の報道によると、任正非CEOはこの日、中国メディアとのラウンドテーブルでファーウェイの現状やアメリカ政府が打ち出した規制への対応を説明した。

任CEO

表舞台を嫌うことで知られる任CEOだが、最近は積極的にメディアに対応している。

撮影:浜田敬子

アメリカ政府は5月20日(現地時間)、同国政府の許可なしにファーウェイがアメリカ企業から部品購入などを禁じる規制について、既存ネットワークの保守や既存のスマートフォン向けのソフトウエア更新に限って行えるようにする90日間の猶予を設けると発表した。これに対し任CEOは「(猶予は)たいして意味はないし、準備はできている。もっとも、アメリカ企業が私たちのために骨を折ってくれたくれたことには、大変感謝をしている。ファーウェイはIBMなど米国企業のコンサルを多く抱えている」と述べた。

同時に「アメリカの政治家は、ファーウェイの力量を軽く見ている。ファーウェイの5G技術は、他社が2、3年で追いつけるものではない」と強調した。

任CEOはアメリカ政府による規制で、ファーウェイの成長が当面鈍化するとの認識を示しつつ、「マイナス成長には至らない」との見方を示した。

また、アップルについて「私の家族はiPhoneを愛用している。家族が海外移住するときには、アップルのパソコンをプレゼントした。ファーウェイのスマホを愛用しないことが、ファーウェイを愛さないということとは思っていない」と述べた。


(文・浦上早苗)

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