余承東氏は、自社のビジネスへの強気の発言で知られている。
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中国IT大手ファーウェイ(華為技術)の余承東(リチャード・ユー)コンシューマー事業部CEOは5月21日、著名ブロガーが主催した集まりで、「我々はグーグルやマイクロソフトを使い続けたいが、どうしようもないときはやるしかない。早ければ2019年秋、遅くても2020年春に自社のOSを発表する」と語った。中国メディアの鳳凰網科技が伝えた。
アンドロイドを提供するグーグルがファーウェイとのビジネスを一部停止すると報じられ、スマホ市場世界2位(2019年1-3月期)のファーウェイへの逆風が吹き荒れる中で、独自OSの開発スケジュールを明示した発言として、注目が集まっている。
アンドロイドが使えなくなる事態を想定し、ファーウェイは自社OS開発を急いでいる。
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報道によると、余氏は独自に開発するOSについて「スマホ、パソコン、タブレット、テレビ、自動車、ウェアラブル端末を統合するシステムになり、アンドロイドやウェブの全てのアプリと互換性を持つ」と説明した。
また余氏は、「創業者でCEOの任正非氏の夫人と息子は2012年からファーウェイの携帯しか使っていないが、(カナダで拘束された)長女の孟晩舟副会長兼CFOと次女はiPhoneを持っている。ただし孟晩舟氏のメインスマホはファーウェイだ」と話した。
(文・浦上早苗)