東京から思いきり離れた場所で仕事をしてみたとき、仕事や自分の中にどんな変化が起きるのか? そんなテーマを掲げて始まったBusiness Insider Japan編集部による第2回リモートワーク実証実験が、長崎県・五島列島(福江島)で5月7日からスタートしている。
テック記者である筆者も、妻(デザイナー)と一緒に五島列島に行き、5泊6日の期間で滞在することに。最終回となる今回は、実験を通じて妻が得られたものや、今後リモートワークをする上で改善したいことなどをお送りする。
五島での暮らしは、あっという間
夫婦でリモートワークしてよかったこと
ただ、五島の魅力と、至近距離の担当編集(夫)には抗えない
想定外の収穫は、五島の環境と人柄のよさを知ったこと
また機会をつくってチャレンジしたい!
「仕事のやり方」に発見アリの五島列島リモートワーク
5泊6日のリモートワーク実証実験を振り返って。
ついに、夫婦共同の5泊6日のリモートワーク実証実験レポートも最終回。正直、筆者個人に限れば、普段から出張などで国内外を問わず、どこでも記事を書いているので、作業フロー自体にこれといって新しい発見などはなかった。
ただ、漫画にも描いてあるとおり、お互いの作業環境や時間の使い方などを共有できたのは、意外な収穫だった。
例えば、漫画では「休憩なしにずっと仕事している」とあるが、自分は記事を書いたり、メールを打つ間に度々SNSを眺めたり、飲み物を飲んだりしていたが、妻にとってその様子は「休憩」と見えなかったようだ。
iPad Proだけで漫画を描くというのが妻の挑戦ならば、自分の挑戦はそれをうまく企画・編集し、BI読者に届けられるか、だった。
一方で、自分も妻の休憩の時間の使い方に驚いたり(第3回を参照)、漫画を書くのに必要な事前にすりあわせるべき内容、デザイナーとしてのこだわりたい点などを知ることができた。これは今後、夫婦としても、デザイナーと編集としてもやっていく上で大事な経験になった(無論、この経験を得るまでには、とても記事化できない争いがあったことは言うまでもないだろう)。
参加者の方が寝泊まりしているバンガロー。今もここでさまざまなドラマが繰り広げられている。
バンガローから出ると目の前には海が広がっている。あの環境はカンタンに忘れられない。
自分たちはすでに東京に戻ってきているが、実証実験はまだ続いており、東京などから続々と五島入りする参加者の様子を、Slackで眺めている。
そこでやりとりされているノウハウ、楽しい思い出、noteなどで公開されている個々の感想は、東京にいながらも共感でき、新しい発見につながる機会に満ちているように思える。
(漫画:さかいあい、文・撮影:小林優多郎)