主翼下に兵器をフル搭載した「ビーストモード」のF-35AライトニングII。アラブ首長国連邦・アル-ダフラ空軍基地、2019年5月。
US Air Force photo by Staff Sgt. Chris Thornbury
- 2機のF-35Aはアフガニスタンでのアメリカ軍のミッションを支援するために「ビーストモード」で任務を遂行した。
- 2機は精密爆弾6発、空対空ミサイル2発を機外に搭載した。
2機のF-35AライトニングII が中東でのミッションを最大限の兵器を搭載する「ビーストモード」で遂行した。
第4遠征戦闘飛行隊の2機のF-35Aは、アフガニスタンでのアメリカ軍のミッションを支援するためにアラブ首長国連邦のアル-ダフラ空軍基地(Al Dhafra Air Base)から出撃したとアメリカ空軍中央司令部が発表した。
2機のF-35Aはその高いステルス性能を犠牲にし、機外に可能な限りの兵器を搭載した。
「ビーストモード」でアフガニスタンでのミッションを遂行中のF-35A。2019年5月。
US Air Force
「ビーストモード」では、機の火力を高めるために、胴体内部のウェポンベイに加えて、主翼下の兵装搭載ステーションにも兵器を搭載する。ビーストモードは「戦争3日目」の仕様とも呼ばれる。
戦争開始時には、F-35Aは高いステルス性能を保持するために、兵器はすべて胴体内部のウェポンベイに搭載する。機外に兵器を搭載すると、機の表面積が増加し、敵のレーダーに探知されやすくなるためだ。
2機のF-35Aは、GBU-49“ペイブウェイ”レーザー誘導爆弾6発、AIM-9X“サイドワインダー”赤外線誘導式短距離空対空ミサイル2発を機外に搭載した。 アメリカ空軍中央司令部は5月24日(現地時間)、F-35Aが兵装する様子を撮影した動画を公開した。
F-35AライトニングIIは、さまざまな能力を使って要件を満たし、中央軍の担当地域で支援ミッションを遂行した。
アメリカ空軍は4月、F-35Aをアメリカ中央軍の担当地域である中東に初めて展開。2機は4月26日、初出撃した。
F-35AライトニングII。
US Air Force photo by Staff Sgt. Chris Thornbury
その4日後の30日、第388戦闘航空団と予備役部隊の第419戦闘航空団から派遣された2機はイラクのワジ-アシャイへの爆撃を行った。
このミッションは、アメリカ空軍によると、空軍所属のF-35Aによる初の戦闘ミッションとなった。
[原文:Watch 2 F-35s flex in 'beast mode' on a war mission in the Middle East]
(翻訳、編集:増田隆幸)