エアフォースワンで報道陣と話をするトランプ大統領。
Kevin Lamarque/Reuters
- CNNによると、ホワイトハウスのスタッフはトランプ大統領との海外へのロングフライトを恐れている。
- エアフォースワンに乗って同行した経験がある5人の現職および元スタッフは、ケーブルニュースを見たり、報道を見直して多くの時間を過ごす、止むことのない大統領について語った。
- 「まるで囚われの身のようだ」とあるスタッフは述べた。
トランプ大統領の日本へのフライトは、同行したホワイトハウスのスタッフにとっては楽しい経験ではなかったようだ。
CNNは、こうした海を超えるロングフライトは過酷と語った5人の現職および元スタッフを取材した。スタッフたちは以前は海外フライトへの参加を競い合った。だがトランプ政権が発足して3年目、今、スタッフらはできる限り自国で待機しようとしていると記事は伝えた。
スタッフらは、ケーブルニュースを見たり、大量の新聞を読んだりして多くの時間を過ごす、止むことのない大統領について語った。
「彼は眠らない」とあるスタッフはCNNに語った。
また、到着前に数時間の睡眠を取ろうとしていた補佐官を会議に呼び出したことがあると付け加えた。会議の内容は、訪問国での会談の議題から、最近の報道まで多岐にわたる。
「まるで囚われの身のようだ」とあるスタッフは述べた。
眠ることができたとしても、約370平方メートルの航空機で快適な場所を確保することは難しい。大統領専用機エアフォースワンには、プライベートジェットで通常使われるようなフルフラットシートはない。記事によると、大統領には寝室があるが、スタッフはオフィスチェア、機内側面の革製ベンチ、ヨガマットなどで対応しなければならない。
エアフォースワンのデスクに座るトランプ大統領。
AP Photo/Pablo Martinez Monsivais
記事は、ホワイトハウスでの地上の日々に似たエアフォースワンでの時間を描いた。
機内のテレビには常にFoxニュースが映し出されている。報道によると、トランプ大統領は特別な予定がない限り、Foxニュースを見ながらツイートして「エグゼクティブタイム」を過ごす。 CNNによると、大統領は機内でも、TiVoのようなデバイスを使ってケーブルニュースの録画を何時間も見ている。
また、大統領はしばしば自分が好まない報道について不満を述べ、そうした報道への対応について戦略を練るために会議を開く。
エアフォースワン機内で報道陣と話すトランプ大統領。
Manuel Balce Ceneta/AP
スタッフらは大統領が全般的に海外旅行を嫌い、宿泊するホテルにこだわり、自身が唯一の主賓であるかどうかを気にすると述べた。
トランプ大統領は就任後、最初の100日間、海外を訪問しなかった。対して、オバマ元大統領はカナダ、イギリス、フランスを含む、主要同盟国9カ国を訪問した。
トランプ大統領は訪日を終えた後、6月にイギリスに向かい、国賓としてでエリザベス女王を訪問する。
(翻訳:一柳優心、編集:増田隆幸)