Smith Collection/Gado/Getty Images
- UBSは、アメリカ、イギリス、中国、ドイツ、日本、インドのスマートフォン・ユーザー約8000人を対象とした調査を実施した。その結果、12カ月先の購入意欲は、調査開始以来、最低の水準に落ち込んでいることが分かった。
- 「端末の寿命が延び、短期的な購入意欲が低下する中、これらの課題はファーウェイが直面する混乱によって悪化していて、我々は2019年のスマートフォンの出荷台数が7%減ると見ている」とUBSは述べた。
- 調査結果は、特にアップル(Apple)にとって悪い知らせだ。
- アップルの最新の株価情報はこちら。
以前よりも最新のスマートフォンにワクワクしなくなった? それはあなただけではない。
UBSは最近、アメリカ、イギリス、中国、ドイツ、日本、インドのスマートフォン・ユーザー約8000人を対象とした調査を実施した。その調査結果は、市場の多くの主要プレーヤーにとって悪い知らせだ。
- 12カ月先の購入意欲 —— 来年、新しいスマートフォンを買うことを楽しみにしているかどうかを示すサイン —— は調査開始以来、最低の水準に落ち込んだ。
- ファーウェイを取り巻く混乱とあいまって、UBSは2019年のスマートフォンの出荷台数が7%減ると、当初の見込みを下方修正した。
特に、UBSのチャートはアップルにとって悪い知らせだ。誤解のないように言っておくと、アップル株は依然としてUBSのアナリストのピック銘柄だ。UBSは、その目標価格を現在の取引額180ドル前後を上回る225ドルとしている。だが、それでもアップルは以下の課題に直面している。
- UBSはその最新のサプライチェーン分析で、2019年前半のiPhoneの出荷台数が前の年に比べて32%減になると見ているという。
- アメリカでは、iPhoneを購入する計画だという消費者の割合が低下している。消費者に最も定着しているブランドとしては、アンドロイドがアップルを上回った。アップルはしばらく価格を上げることはできないだろう。また、あこがれのブランドとといった魅力の一部も、アップルは失いつつある。
- 中国では、信頼されるブランドとしてのアップルの地位が打撃を受けていて、定着率が低下し、iPhoneを購入する計画だという消費者の割合が大きく減った。
チャートを見ていこう:
今後、1年以内にスマートフォンを買おうと考えている人の割合は減っている。
UBS
これは、それぞれの端末の使用期間が長くなっているからだ。
UBS
今後、1年以内にiPhoneを買う予定だという消費者の割合は、中国で大幅に減り、アメリカでも減少した。
UBS
スマートフォン市場では、最も定着しているブランドとして、アンドロイドがアップルを上回った。
UBS
UBSは、アップルの平均販売価格(ASP)は天井にぶつかっただろうと指摘する。つまり、これ以上価格を上げる余地はほとんどないということだ。
UBS
そして、アップルは「あこがれ」のブランドといった魅力の一部を失いつつある。
UBS
中国では、信頼されるブランドとしてのアップルの地位も打撃を受けている。
UBS
アップルの定着率は、特に中国で大きく低下している。
UBS
UBSによると、アップルは米中貿易摩擦の犠牲になっている可能性があるという。
[原文:UBS surveyed 8,000 smartphone users around the world, and the results should worry Apple (AAPL)]
(翻訳、編集:山口佳美)