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汚れた部屋から口うるさい客まで、ホテルの客室係には我慢しなければならないことがたくさんある。
Business Insiderでは、ホテルの現役の客室係と元客室係に、自分たちの仕事がやりやすくなる、宿泊客に言いたいけど言えないことを尋ねた。
ホテルの客室係が言いたくても言えない9つのこととは?
1. チェックアウトのときは、部屋の中の全てのものを「オフ」に
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「部屋をチェックアウトするとき、テレビをつけっぱなしにしないで」と、ある客室係はBusiness Insiderに語った。「テレビがついていると、部屋にいるのかどうか分からなくて困ります(受付のスタッフに連絡が取れるまで分からないし、受付はものすごく忙しいので)。あとは、チェックアウトのときに『起こさないでください(Do Not Disturb)』のサインをそのままにしておかないでほしい」
2. ホテルで髪を染めないで
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「ホテルでは髪を染めないでください。バスタブをきれいにするのに1時間はかかるし、掃除用品も信じられないほどたくさん使うことになるので」 と、あるホテルの客室係はBusiness Insiderに語った。
3. 使ったリネン、タオルはまとめて置いておいて
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「そうする必要はないし、期待はしていないけれど、時間内にものすごくたくさんの部屋をきれいにしなければならないので、部屋を出るときに(使ったリネンを)ベッドからはがしてまとめておいてくれると、すごく助かります。あと、使用済みのタオルは床にまとめておいてくれると、ありがたいです」と、あるホテルの客室係はBusiness Insiderに語った。
4. チェックアウトの前に、ベッドメイクはしないで
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「ベッドで寝たなら、部屋を出るときにベッドメイクする必要はありません。ベッドが全く使われていないように見えると、わたしたちはシーツを変えないかもしれません。使ったかどうか、分かりやすい方がありがたいです」と、リゾートホテルの元客室係はBusiness Insiderに語った。
5. ゴミ袋や洗濯物袋の追加は、気軽に頼んでください
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「多くの人が、ゴミ袋がいっぱいになると追加の袋を頼むのではなく、そのまま床に捨てています。わたしたちは宿泊客の部屋をきれいな状態で維持する手助けをすることを厭いませんし、床に散らばった汚れた服の上を歩きたくはありません」と、あるホテルの客室係はBusiness Insiderに語った。
6. ゴミは散らかさず、1か所に集めておいて
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「できれば、全てのゴミは1か所に集めておいてほしいです。そうすれば、部屋中のゴミを拾うために走り回らずに済むので。時間の節約になります」と、あるホテルの客室係はBusiness Insiderに語った。
7. 使い捨ての医療関係のものは適切に処理して
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「糖尿病患者が使うインスリン注射の針が、むき出しの状態でゴミ箱に捨てられていることがあります。わたし自身、一度それでけがをして、半年間、血液検査を受けたり、薬を飲んだりすることになりました」と、あるホテルの客室係はBusiness Insiderに語った。
8. 「起こさないでください(Do Not Disturb)」のサインを使ってください
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「わたしたちに邪魔されたくないときは、『起こさないでください(Do Not Disturb)』のサインを使ってください。サインが出ていないので部屋に入ったら、怒鳴られたということが何度もあります」と、あるホテルの客室係はBusiness Insiderに語った。
9. 客室係を人間として扱って
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「わたしたちは客室係です。流ちょうな英語をしゃべる客室係もいれば、そうでない客室係もいます。部屋にいるときに客室係が部屋の掃除に入ってくると、気まずいと思いますが、わたしたちも気まずいのです。わたしたちにはやらなければならない仕事があり、あなたとあなたの部屋を気にかけることがその仕事なのです」と、あるホテルの客室係は語った。
[原文:10 things hotel maids wish they could tell you, but can't]
(翻訳、編集:山口佳美)