アリババ従業員の集団結婚式を執り行うジャック・マー氏。
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- 中国のEC大手アリババは贅沢なイベントや展示で知られている。
- 毎年、同社は「アリ・デー」を従業員およびその家族と一緒に祝っている。
- この日の特徴は豪華な集団結婚式、ジャック・マー氏が取り仕切る。
アリババは中国の大手EC企業、創業者ジャック・マーは世界で最もリッチな人物の1人。
同社はよくアマゾンと比較される。だがアマゾンは贅沢なアリババのイベントには太刀打ちできない。毎年恒例のショッピングイベント「独身の日」はAmazon プライムデーの売り上げを超え、2017年はマライア・キャリーとシクル・ドゥ・ソレイユが目玉だった。
アリババのこの種の大掛かりなイベントはマーケティングだけにとどまらない、企業カルチャーにも根づいている。毎年、同社は「アリ・デー」を従業員およびその家族と一緒に祝っている。
アリ・デーは、一般的なカンパニーデーに似ている。従業員の子ども向けの遊び場、従業員のためのスポーツ大会などが繰り広げられる。だが、アリ・デーのメインイベントは従業員の集団結婚式。ジャック・マー自身が式を取り仕切る。
アリババの結婚式の様子を見てみよう。
「アリ・デー」は15年続いている。同社によるとSARSがきっかけ。
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同社のプレスリリースによると、ある従業員が発症したため、全従業員は自宅待機となった。約400人が8日間、自宅で仕事をしたと伝えられた。
「翌年、ある従業員がこの日を忘れないために、従業員と家族が集まるイベントを提案した」
ジャック・マーCEOは5月10日を「アリ・デー」と定めた。
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この日は、SARSの発生中にアリババが消費者向けショッピングサイトを立ち上げた日。
マー氏は従業員へのメールでアリ・デーを発表し、「逆境は偉大な人間と偉大な会社を作ることに必要な要素」と述べた。
ジャック・マー氏。2014年のアリ・デーの結婚式。
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従業員の集団結婚式は杭州にあるアリババ本社で行われる。
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夫婦のどちらかがアリババで働いていれば良い。
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儀式に向け、赤いカーペットの上を歩く。
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花婿は花嫁に花を捧げる。
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102組が参加、102はシンボリックな数字。
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2014年、マー氏はアリババにとっての102の重要性を説明した。フォーブスが伝えた。
マー氏は、アリババは102年続くと信じている。
2019年のイベントは同社が所有する動画共有サービス「ヨウク(youku)」でライブ中継された。
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参加者の何人かはライブ中継でインタビューを受けた。
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ジャック・マー氏はしばしば結婚式を取り仕切る。
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ジャック・マー氏は今年の結婚式でカップルに子どもをたくさん生むよう勧め、批判を浴びた。
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カップルは伝統的な衣装に身を包んだ。
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だが常に伝統的な衣装を着るわけではない。2013年にはサッカーのユニフォームで出席したカップルがいた。
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参加するカップルの数も常に「102」ではない。2013年には688組が出席した。カップルは「I ♡ U(I Love You)」を描いた。
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多くの結婚式のように、新婚カップルは紙吹雪のシャワーの中を通って式を終えた。
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[原文:Inside Alibaba's bizarre mass wedding for employees, which is presided over by Jack Ma]
(翻訳、編集:増田隆幸)