20代中国人が告白する「若者が天安門事件を語らない理由」

学生の民主化運動を中国共産党指導部が武力弾圧した天安門事件から6月4日で31年。

インターネットやSNSが普及する一方で、中国政府による情報統制はこの数年さらに厳しくなっている。日本では「技術革新で国民監視がしやすくなり、事件のことは気軽に話せない」「事件がなかったことにされているため、若者はそもそも天安門事件を知らない」といった報道がされているが、実際はどうなのか。

「中学時代に天安門事件の動画を見た」と話す「90後」(1990年代生まれ)の20代前半の男性に聞いた。

※この記事は2019年6月4日に公開した記事を一部編集して再掲載しています。

兄のPCに入ってたドキュメンタリー動画

天安門事件

天安門事件は中学時代に知ったが、どんな事件かは理解できなかった。

Reuters

僕が1989年の天安門事件を知ったのは約10年前、中学生のときです。

10歳近く年上で「80後」(1980年代生まれ)の兄は、当時ウェブデザイナーの仕事をしていて、自分のパソコンを自由に僕に使わせてくれました。パソコンには「●●事件」という名前がついたファイルがいくつかあり、その一つが天安門事件に関する動画でした。

それは3時間ほどのドキュメンタリーでしたが、何の番組だったかはもちろん、最後まで見たかどうかもよく覚えていません。ただ、1人の人物が戦車の前に立って立ち向かっていくシーンだけは鮮烈に記憶しています。

彼らが、国を相手に戦っているのは分かりました。しかし、なぜ天安門広場でハンストしたり、抗議をしているのかは理解できませんでした。戦車のシーン以外は、ストーリーも印象に残っていないし、なぜ兄が動画を持っていたかも知りません。

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