アマゾンの新しいロボット「ペガサス」。
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- アマゾンは6月5日(現地時間)、ペガサスと名づけたロボットで構成される新しい仕分けシステムを発表した。
- 同社によると、新しいペガサスシステムによって仕分けミスを50%削減することができた。
- アマゾンはまた、「Xanthus」と名づけた新しいロボットファミリーを発表した。
アマゾンは6月5日(現地時間)、数百台のロボットで構成される新しい仕分けシステムを開発したと発表した。
システムには、ペガサス(Pegasus)ドライブと名づけられた小型ロボットが含まれている。ペガサスは個々の荷物をピックアップし、行き先別に分かれたシューターまで運ぶ。
ペガサスは、高さ2フィート(約61cm)、幅3フィート(約91cm)のオレンジ色をした四角いマシン。
1台だけを見たときには、何も特筆すべきところはない。だが、倉庫内で数百台が動き回っているのは魅惑的な光景。同社オペレーション担当バイスプレジデント、デイブ・クラーク(Dave Clark)氏が投稿した動画を見るとよく分かるだろう。
数カ月前に訪問した仕分けセンターの動画。すごい。おめでとう!
アマゾンは、新しいペガサスシステムによって仕分けミスを50%削減することができたと述べた。
同社はこのシステムを5日、ラスベガスで開催中のカンファレンス「Re:Mars」で発表した。ビデオには、ある従業員が「ロボットハイウェイ」と呼ぶ様子が映っている。800台のペガサスが猛スピードで仕分けと荷物の移動を行っている。
[字幕]
- ここは基本的にロボットハイウェイ。
- 私の可愛いベイビーたち。
- すべての業務はロボットが行っている。
- 私はアマゾンでの仕事をパートタイムで始めた。
- ただ手作業で荷物をスキャンしてパレットに置くだけだった。
- ある日、シニアリーダーがやってきて、こう言った。
- 「プロジェクトが始まる」
- 「我々にとって、新しい仕事のチャンス」
- 「考えてみて欲しい」
- そして今、1日中、ロボットと仕事をしている。
- 同僚が荷物をロボットに置く。
- ロボットはどこに運ぶかを正確に知っている。
- 小さな投入口は、それぞれ下につながっている。
- そして、私の仕事の大部分は稼働状況と、
- 移動パターンのモニタリング。
- 大きな渋滞箇所を探し出し、
- うまく動いていないロボットを探し出す。
- 予定通りに動いていないロボットを。
- 我々はたくさんのオン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)を行った。
- ロボットがどのように動くのか、
- プログラミングはどのように機能するのか、なぜなら私はそうした知識をまったく持っていなかったから。
- ロボティクスについて、まったく知らなかった。
- 先駆者となるチャンスを得ることができた。
- 私にとっては、間違いなく驚くべきこと。
- 家族に、800台のロボットの世話をしていると話している。
- ロボットがいなければ、この仕事をしていなかっただろう。
- そして今はここに来ると、いい感じ。
- そう、これがアマゾン。
- これが私の仕事。
アマゾンはまた、「Xanthus」と名づけた新しいモジュラーロボットファミリーを開発中と述べた。Xanthusは柔軟性を備え、個々の荷物、もしくは特別なアタッチメントを付けて荷物を入れたパレットを運ぶことができる。
Xanthusの画像は以下。
アマゾンのロボティクス担当バイスプレジデント、ブレッド・ポーター(Bread Porter)氏はまた、次世代のXanthusロボットをアマゾンのRe:Marsで発表した。
(翻訳、編集:増田隆幸)