最新のPrime Airドローン。re:MARSにて発表された。巨大な本体のサイズ感がよくわかる。
米アマゾンは6月5日(現地時間)、ラスベガスで開催中の機械学習、自動化、ロボット工学、宇宙ビジネスを扱う初のカンファレンス「re:MARS」において、Prime Airドローンを発表した。
Prime Airドローンは、最長飛行距離15マイル(約24.14km)、圏内の顧客に5ポンド(約2.26キロ)までの荷物を30分以内に配送する性能を持っている。
アマゾンはこのドローン配送は数カ月以内に開始する見込みだとする。
外観のデザインは独特だ。
よく見かける4つ以上のプロペラが露出したドローンとは違って、本体の周囲はカバーで覆われている。搭載するプロペラは6つだ。
荷室にあたる部分は、「ぶら下げる」のではなく、本体中心部自体が荷室になっており、しかも元から「少し傾いて」搭載してある。
飛行する動画をみると、水平飛行時に本体が傾いて直進してく際に、ちょうど荷室内が水平に近くなるように配慮した設計のようだ。
Prime Airドローンのプロペラの構造がよくわかるカット。3枚羽のと2枚羽を組み合わせているように見える。
re:MARSの発表写真を見ると、サイズは一般向けドローンよりもはるかに大きく、農薬散布などに使うような産業用ドローンサイズだ。
安全な飛行のため、飛行経路の物体検出には、さまざまな搭載センサーと、2眼ステレオカメラを使う。またステレオカメラは上空から着陸地点に人物や動物がいないかどうか、さらには電線や物干しロープがないかどうかといった難しい判別する際にも使われる。
(文・伊藤有)