アップルのティム・クックCEO。
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- アップルは自動運転スタートアップ、Drive.aiの買収を検討している。The Informationが伝えた。
- Drive.aiの創業は2015年、テキサス州で数台の自動運転シャトルのテストを行ってきた。
- ニューヨーク・タイムズによると、アップルは2014年から密かに自動運転テクノロジーに取り組んできた。だが、プロジェクトの範囲を限定し、自動運転カーを作るのではなく、従業員用自動運転シャトルのためのテクノロジー開発を目指していた。
アップルは自動運転スタートアップ、Drive.aiの買収を検討している。The Informationが伝えた。
伝えられたところによると、買収が完了すれば、Drive.aiの数十人のエンジニアがアップルで働くことになる。同社の創業は2015年、テキサス州で数台の自動運転シャトルのテストを行ってきた。Pitchbookによると、同社はこれまでに7700万ドル(約85億円)を調達。2019年、買い手を探しているとThe Informationは2月に伝えた。
我々はこの件についてアップルにコメントを求めたが、返答はまだない。
Drive.aiの自動運転シャトル。
Drive.ai
ニューヨーク・タイムズによると、アップルは2014年から密かに自動運転テクノロジーに取り組んできた。だが、プロジェクトの範囲を限定し、自動運転カーを作るのではなく、従業員用自動運転シャトルのためのテクノロジー開発を目指していた。同社の自動運転カーのチームは、テスラの元エンジニアリング担当バイスプレジデント、ダグ・フィールド(Doug Field)氏が率いている。
リサーチ&コンサルティング企業のNavigantは、自動運転テクノロジーを開発している企業ランキングの2019年版でアップルを最下位レベルに位置づけた。Navigantは戦略と実行の2軸で20社を評価した。
カリフォルニア州車両管理局に提出したレポートの中で、アップルは2018年、1.1マイルに一度、ドライバーは安全上の懸念から自動運転テストカーを手動で操作する必要があったと記した。これはグーグル参加のウェイモ(Waymo)やゼネラル・モーターズが支援するクルーズ(Cruse)に大きく遅れを取っている。ウェイモは1万1000マイルに一度、クルーズは5200マイルに一度だった。
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(翻訳、編集:増田隆幸)