ゴールドマン・サックスの元社員、ゲイであることを理由に差別され、報復人事にあったと会社を提訴

ゴールドマン・サックス

ゴールドマン・サックスのカフェテリア。

Vimeo/ Downtown Alliance

  • 6月5日(現地時間)、アメリカの金融大手ゴールドマン・サックスは、ゲイであることを理由に差別を受けたとして元バイス・プレジデントに提訴された。
  • 訴状によると、男性はある上司から「今日は随分マイアミ風だね」と言われたこともあるといい、ラテン系である元VPは、この発言を自身の性的指向と民族的アイデンティティーに対する攻撃と感じたという。
  • ゴールドマン・サックスの広報担当者は、元VPの主張は事実無根だとしている。

ゴールドマン・サックスの元バイス・プレジデント、ウィリアム・リトルトン(William Littleton)氏は6月5日、ゲイであることを理由に差別を受けたとして、会社を提訴した。訴状によると、社内の人事部門に差別を訴えた直後、2018年にリトルトン氏は解雇されたという。

同氏は、2014年には「口調がゲイ過ぎる」としてクライアントとの会議から外され、2016年には上司の意見に反対したら「何が気に入らないんだ? 君はゲイだからそういう行動を取るのか? 」と言われたと訴えている。リトルトン氏は当時、いずれのケースについても、社内の人事部門には報告しなかった。

同氏がそれを報告したのは2018年5月、ゴールドマン・サックスの別のLGBTの社員に励まされたあとのことだ。訴状によると、リトルトン氏はある上司から「今日は随分マイアミ風だね」と言われたこともあるといい、ラテン系である同氏は、この発言を自身の性的指向と民族的アイデンティティーに対する攻撃と感じたという。その後、毎年11月に行われている人事評価で、リトルトン氏は「パフォーマンスに問題がある」として解雇が決まり、最終出勤日は1月だった。

ゴールドマン・サックスの広報担当者はその声明文の中で、「ゴールドマン・サックスは、ダイバーシティー(多様性)に継続的に取り組んでおり、実績もある。社内の活気に満ちた多様なLGBTQコミュニティーを誇りに思う」と述べ、「より良い組織づくりのため、我々は全ての従業員に自分らしさを持ち寄ることを奨励している」としている。

その上で、「訴えは事実無根で、こうした根拠のない主張に対して、我々は自らを守るつもりだ」という。

リトルトン氏はアマースト大学を卒業したあと、2010年にゴールドマン・サックスに入社。その後、4度昇進している。訴状によると、同氏はこれまでの人事評価でその仕事ぶりが高く評価されていて、2018年の相互評価(peer review)でも同様のポジティブな評価を得ていたという。リトルトン氏は2012年以降、ゴールドマン・サックスのLGBTネットワークに積極的に関与していた。

同社のプレスリリースによると、2018年の時点で自身をLGBTだと認識しているパートナー・クラスの割合は、わずか1%だ。

[原文:A former Goldman Sachs VP is suing with claims of discrimination and retaliation, saying he was asked 'do you act this way because you're gay?']

(翻訳、編集:山口佳美)

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