Zapierの共同創業者、マイク・ヌープ(Mike Knoop)氏、ブライアン・ヘルミック(Bryan Helmig)氏、ウェイド・フォスター(Wade Foster)氏。
Zapier
- Zapierはオンラインアプリケーションを連携して作業を自動化するサービス。同社は2019年現時点で、最も急成長している25の業務用アプリをあげた。
- ランキングには、不動産などの特定の業界向けのアプリや自動化アプリが入った。
ここ数年、「ザピア(Zapier)」は、急成長している業務用アプリに注目してきた。
ザピアは、使用頻度の高いオンラインツールをシームレスに連携できるサービス。全員がリモートワークしていることで知られるザピアで連携しているアプリは1500を数え、ユーザー数は400万人にのぼる。
最近では、さらにいくつかの新しいアプリが人気となっている。これらはすべて、特定の業界向けに、特定の用途を備えたもの。例えば、不動産業者、フリーランス、企業のマーケティング担当者に向けて作られたツールなどだ。
「あらゆる問題の解決を目指したツールから、個別のニーズに応える極めて専門的なツールにシフトしつつある」とザピアの共同創業者兼CEO、ウェイド・フォスター(Wade Foster)氏はBusiness Insiderに語った。
「こうした多くのツールは、特定の問題の解決に極めて適しているため人気になっている。万能ツールでは高い効果は得られない。現場は個別ニーズを満たすツールを求めている」
フォスター氏はまた、アウトリーチメール(営業メールなど)の送信やテレマーケティングといった、よくある、面倒な作業の自動化ツールを利用する企業が増えていると指摘した。
調査によると、83%の従業員が作業の自動化のために3つ以上のアプリを使用しており、4分の3以上の利用者が自動化を履歴書や面接時にスキルとしてあげている。
「一部の人たちが成功するためのトレンドとして自動化をどのように認識しているかは興味深い」とフォスター氏。
2019年現時点で、最も急成長している25の業務アプリを見てみよう。
25位 Rebrandly
創業者のDavide De Guz氏。
Rebrandly
RebrandlyはブランドのURLを短縮し、管理するためのツール。企業がURLをアピールし、トラッキングすることに役立つ。
24位 LinkedIn Lead Gen Forms
Shutterstock/wichayada suwanachun
LinkedInのマーケティングツール。見込み客を集めるための広告を作成するために使う。ユーザーは数回クリックするだけで、自分の情報を企業に送信できる。
23位 Zoom
CEOのEric Yuan氏。
Reuters/Carlo Allegri
ビデオ会議ソフトウエアを提供するZoomは最近、クラウドベースの電話システムを発表した。同社は4月18日に株式公開し、6月6日に初めての決算報告を行った。
22位 Responder
mdanys via flickr
Responderは、ヘブライ語を話すユーザー向けのメールマーケティングサービス。
21位 ClickSend SMS
Derick Anies / Unsplash
ClickSend SMSはクラウドベースのマーケティングサービス。メッセージ、メール、ボイスメッセージ、ファクス、手紙を送受信できる。
20位 Credit Repair Cloud
Credit Repair Cloud
Credit Repair Cloudは、ビジネスを始める起業家向けのソフトウエア製品を提供。顧客の信用情報を改善するためのシステムを起業家に提供する。
19位 TextMagic
Flickr / Jin
TextMagicは業務用テキストメッセージサービス。通知、警告、リマインダー、確認、マーケティングキャンペーンなどのテキストメッセージを自動で送信する。
18位 Google Analytics
Google Analyticsは、ウェブサイトやアプリの詳細な統計情報を得ることができるサービス。広告、ソーシャルメディア、マーケティングキャンペーンの効果を測定できる。
17位 Google Slides
Nopparat Khokthong / Shutterstock.com
Google Slidesはプレゼンテーション作成アプリ。複数メンバーがオンラインで共同作業を行ってプレゼンテーションを作成できる。
16位 Freshsales
Flickr/Garry Knight
電話と電子メールの機能を備えたカスタマー・リレーションシップ・マネージメント(CRM)プラットフォーム。
15位 Agent Legend
Getty Images
不動産業者向けの自動メッセージングサービス。見込み客とすぐにつながることができる。
14位 ClickFunnels
Red Dot Design Awards for Design Concepts
ClickFunnelsを使用すると、コードを書かなくても、ドラッグアンドドロップだけで、セールスやマーケティング用のウェブページを簡単に作成できる。
13位 ScheduleOnce
Bruce/Flickr
施設予約や会議予約をサポート。
12位 Zoho Forms
Thomson Reuters
Zoho Formsはオンラインフォームの作成、共有が可能。作成したフォームは他のアプリケーションに統合することもできる。
11位 Mailshake
UniversityBlogSpot/Flickr
営業用のメールやメッセージなどのテンプレートを提供。また、自動電話やソーシャルメディア投稿の機能もある。
10位 Bonjoro
Shutterstock
Bonjoroはビデオキャンペーンを作成し顧客に送信するツール。キャンペーンの効果測定も可能。
9位 Bitly
Bitly
URL短縮ツール。リンクが何人にクリックされ、どこから来たのかなどの分析も可能。
8位 LionDesk
Associated Press
不動産業者向けのCRMプラットフォーム。顧客とのやり取り、書類、広告キャンペーン、取り引きの管理をサポートする。
7位 WPForms
Gil C/Shutterstock.com
ドラッグアンドドロップでフォームやアンケートが構築できるWordPressプラグイン。決済、メールマーケティング、通知の機能もある。
6位 Facebook Offline Conversions
Reuters
Facebook Offline Conversionsは、ユーザーがFacebook広告を見たり反応した後に、いつオフラインで取り引きが発生したかの分析を行う。例えば、広告を見た後に実際の店舗で購入したかどうかを追跡できる。
5位 GitLab
共同創業者のDmitriy Zaporozhets氏、Sytse Sidbrandij氏。
GitLab
GitLabは、開発者がプロジェクトを計画し、ソフトウエアを迅速に開発することをサポート。Zapierによると、GitLabの使用は前年比で335%成長した。
4位 Dubsado
John Moore/Getty Images
中小企業やフリーランサーがプロジェクトを管理し、クライアントとの関係を築き、アポイントを調整し、計画を立てるためのツール。Zapierによると、使用は前年比で403%成長。
3位 Mojo
YouTube/Screenshot
Mojoは、不動産業界向けのCRMプラットフォーム&オンライン電話。見込み客、連絡先、売上を管理できる。Zapierでの利用は前年比で457%成長。
2位 Front
共同創業者のMathilde Collin氏、Laurent Perrin氏。
Glassdoor
Frontはチームで共同利用できるメールアプリケーション。つまり企業向けの共有メール。Zapierでの利用は前年比506%成長。
1位 ManyChat
Shutterstock
ManyChatを使用すると、Facebook Messengerのボットを簡単に作成できる。ボットはマーケティング、eコマース、サポートに使用できる。
Zapierでの使用は前年比1005%成長。Zapierによると、ニュースレターサービスのMailChimpと良く連携されている。
[原文(BI Prime):Here are the 10 fastest-growing cloud software apps of 2019 so far, according to the startup that connects them all]
(翻訳:Toshihiko Inoue、編集:増田隆幸)