住んでいなくて良かった? ニューヨークの住宅市場に関する9つの驚きの事実

ニューヨーク

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アメリカ、ニューヨーク。

この街では、家賃が大幅に上がっている。マンハッタンの平均的なマンションでは、1カ月の家賃は3000ドル(約33万円)以上。アメリカでニューヨークよりも家賃が高いのは、サンフランシスコだけだ。

その一方で、数万人のニューヨーカーが住む場所を失い、ホームレス生活を送っている。

ニューヨークの住宅市場に関する9つの驚きの事実を紹介しよう。これを読んだら、「ニューヨークに住んでいなくて良かった! 」と思うかも?


1. ニューヨークの平均家賃は、アメリカ人の年収の中央値の約82%

街を歩く人

Lucas Jackson/Reuters

ニューヨークの家賃は大幅に上がっている。StreetEasy Manhattan Rent Index reportによると、マンハッタンの2019年1~3月期の平均家賃は史上最高となる3217ドル(約35万円)だった。これを1年間払い続けるとすると3万8604ドルで、アメリカ人の年収の中央値4万7060ドルの4分の3以上だ。

2. ニューヨーカーは、ロサンゼルスの市民に比べ、家を借りている率が高い

ニューヨークの街並み

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ニューヨークはアメリカで最も人口の多い都市だ。そして、その半数以上の市民は、家を借りている。

ニューヨーク市の都市計画部によると、ニューヨーク市民の3分の2近くが賃貸物件に住んでいる。ニューヨークの賃貸物件に住んでいる世帯数は、アメリカ全体の平均世帯数の2倍以上だ。人口850万人のニューヨーク市民の3分の2は、アメリカで2番目に大きな都市であるロサンゼルスの人口400万人を上回る。

3. ヤンキー・スタジアムは、ホームレス・シェルターで生活しているニューヨーカー全員を収容できない

スタジアム

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ホームレス支援団体「Coalition for the Homeless」のレポートによると、2019年1月、ニューヨークのホームレス・シェルターの1日あたりの平均利用者数は約6万4000人だった。

これは、4万7309人が入れるヤンキー・スタジアムの収容人数よりも1万7000人ほど多いということだ。

Coalition for the Homelessでは、ホームレス・シェルターの利用者数は増え続け、2022年までに6万5000人を超えると予想している。

4. マンハッタンでは、住宅の売却に平均4カ月かかる

街中の様子

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ニューヨークの不動産市場は競争が激しいが、マンハッタンでは家を売りに出しても、買い手がつくまでに想像以上に長い時間がかかっている。

StreetEasy Market Reportsによると、ニューヨークの5つの区全てで、家を売ろうと思っても、最終的に売却できるまでにかかる時間がどんどん長くなっている。

中でもマンハッタンでこの傾向が強く、売却までに平均で117日かかっている。ここ7年で最悪だ。

5. マンハッタンの中でも最も安いエリアでも、平均家賃は1600ドル(約17万円)以上

夕暮れのニューヨーク

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マンハッタンの中で最も家賃が安いのは、島の最北端のインウッド地区だが、City Realtyによると、それでも住民は1カ月に1623ドル(約18万円)を払っているという。

島の北部のワシントンハイツ地区周辺では、ワンルーム・マンションの平均家賃は1669ドル(約18万円)で、マンハッタンでは2番目に安い。

6. 2018年に家賃が下がったのは、ニューヨーク市内で1か所のみ

スポーツを楽しむ若者たち

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StreetEasy market reportsによると、2018年第1四半期にニューヨーク市内で家賃が下がったエリアは1つ —— ノースブルックリン —— しかない。

ノースブルックリンでは地下鉄の閉鎖を前に物件が売れず、家賃相場も2017年第4四半期から0.5%下がって3061ドル(約33万円)となった。

ただ、市は地下鉄の閉鎖は一部回避されるだろうと発表していて、家賃はまた元のように上がりそうだ。

7. ブルックリンで家賃の割引をオファーをしている物件は4分の1以下

賃貸物件

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家を買うより借りる人が多いため、ニューヨークの家主は借り手に対し、優位に立っている。そのため、借り手に対して家賃の割引をオファーする可能性は低くなっている。

8. 売りに出されている物件は、前の年に比べて11.7%増加

夕暮れのニューヨーク

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StreetEasyによると、マンハッタンで売りに出されている住宅の数は前の年に比べて11.7%増えている。

9. 100万人以上のニューヨーカーが、貧困ライン以下の生活を送っている

通りで眠っている男性

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NY1は2017年、150万人のニューヨーカーが貧困ライン以下の生活を送っていると報じた。

ニューヨークで最も貧しいエリアでは(その多くはブロンクス)、持ち家率はわずか8.8%だ —— 残りの大都市圏では、この数字は50%だ。

[原文:9 facts about the New York City housing market that will make you glad you live somewhere else]

(翻訳、編集:山口佳美)

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