賃貸の方がいい! ロサンゼルス在住の筆者が、家を買う必要はないと考える5つの理由

ロサンゼルス

ロサンゼルスで暮らすにはお金がかかる。

Anna Klepatckaya / Shutterstock.com

  • 筆者メラニー・ロッカート(Melanie Lockert)は、ロサンゼルスで寝室が1つあるマンションを借りて暮らしている。近い将来、家を買う予定はない —— おそらく一生買わない。
  • ロサンゼルスの生活費は高くて、家を買う余裕がないのだ。不動産が投資になるとは思わないし、賃貸の方が自身が求める柔軟性や利便性に合っている。

住む場所を考えるとき、必ずぶつかる問題がある。買うべきか? 借りるべきか?

賃貸は「お金を捨てるようなもの」で、マイホームを持つことがアメリカン・ドリームの一部だと考える人は多い。でも、わたしは絶対に反対。借りる方がいい。そしてこれからも賃貸でいいと思っている。これがその理由だ。

この街は生活費が高い

ロサンゼルスに住む多くの人と同じように、わたしも賃貸物件に住んでいる。この街で家を買おうと思ったら、100万ドル(約1億1000万円)はくだらない。経済的に見て、わたしにとっては賃貸の方が理にかなっているのだ。今、住んでいるのはイーストハリウッドのマンションで、家賃は1673.75ドル(約18万円)。大きな寝室が1つ。小さなパティオと駐車場もついている。駐車場は月額85ドル(約9200円)で別の人に貸している。

ニューヨークとポートランド(オレゴン州)で暮らしたあと、ロサンゼルスに戻ってきて、もう車はいらないと思った。車のない生活を7年送っているけれど、わたしはこの生活が気に入っている。その一番大きな理由は、おそらくわたしが自宅で仕事をしているからだ。生活に必要なものが歩ける範囲にまとまっているエリアを選んだことも、それを可能にしている。

ロサンゼルスでは多くの場合、賃貸物件の方が手が届きやすい。不動産情報サイト「トゥルーリア(Trulia)」のデータによると、わたしが住んでいるエリアで寝室が1つあるマンションを買おうと思うと54万9000ドル(約5900万円)、住宅ローンの支払いは月に2730ドル(約30万円)ほどになる計算だ。つまり、所有するためだけに、月に1000ドル(約11万円)以上多く払わなければならないということだ。

住宅市場を信用していない

世界金融危機を経験しているわたしは、住宅バブルの崩壊も目の当たりにしてきた。家を持つことは、手が届く人にとっては素晴らしい投資になると信じていたが、不況のあと、考えが変わった。言われてきたほど、家を買うことがいい投資だとも、経済的にメリットがあるとももはや考えていない。

そんなに広くなくていい

わたしはミニマリストで、荷物も少ない。つまりそんなに広いスペースはいらない。独身で子どももいない。2匹のねこたちと暮らしている。マイホームを手に入れると、家の中がからっぽに見えないように物で埋めたくなるものだ。こうして必要でないものを買い、荷物が増える。わたしの住んでいる寝室が1つあるマンションはそういう意味でもぴったりで、荷物を置いても十分に広々として見える。 多くの人は今住んでいる場所が手狭になったからという理由で家を買うが、わたしは今の状態に満足している。変える必要、ある?

賃貸はわたしのライフスタイルに合っている

家を持つことは、わたしが求めていない足かせのように見える。わたしは気分次第で引っ越せる賃貸の柔軟さが好きだ。家で仕事をしているので、住む場所は常に自由でありたい。

もっと手頃な家賃の部屋に引っ越すこともあるかもしれない。長期旅行に出かけるのもありだ。住宅ローンを抱えるのは、こうした目標と相反するものだ。生活環境を変えたいと思ったら、家を売るか貸すかしなければならない。時間も労力もかかる。今の賃貸物件なら、30日前までに通知すれば、すぐに家を出られる。

修繕やメンテナンスを気にしなくていいことも、賃貸のいいところだ。確かに壁は薄いし、隣の音が気になることはある。それでも何か起きたときに自分で問題を解決する必要はない。水回りのトラブル? 敷地内に住んでいる、親切で仕事の早い管理責任者に連絡すればいい。どこか修繕が必要? わたしがどうにかする問題ではないし、その費用はわたしが負担するものではない。賃貸物件はわたしに自由と柔軟性、利便性を提供してくれる。

賃貸は「お金を捨てている」わけではない

「賃貸はお金を捨てているようなもの」という考え方は、わたしには理解できない。家賃を払っているから、住む場所がある。屋根のある生活の場を確保することが、お金の無駄づかいになるとは思えない。不動産が、場合によっては価値が上がり、投資になることは理解できるけれど。

そして何より、家を持つということは金銭的なことだけではない。どんな生活を送りたいか、だ。柔軟性や自律性を重んじ、さほど広い家を必要としないわたしのような人間にとって、家を買うのは理にかなっていない。住む場所を確保するためにお金を払っているのだから、わたしはお金を捨てていないし、ロサンゼルスのホームレス危機を考えれば、本当にありがたいことだ。

家を買うか、借りるかを決めるのは自分だ。お金、目標、ライフスタイルに照らし合わせて、生活全体を考えよう。どんな答えを出そうと不正解などないと、わたしは思う。

[原文:People say renting is 'throwing money away' but I couldn't disagree more. Why I plan to be a renter for life.]

(翻訳、編集:山口佳美)

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