トランプ大統領が検討しているエアフォースワンのデザイン案は、自身のプライベートジェット(写真上)と良く似ている。
AP Photo/John Minchillo
- トランプ大統領はABCニュースのインタビューで、エアフォースワンをアメリカらしい新デザインにするという大胆な計画を明らかにした。
- 大統領の案では、1960年代に採用されたライトブルーのカラースキームは廃止され、新たにレッド、ホワイト、ダークブルーとなる。
- 新たなデザインと配色は、トランプ大統領のプライベートジェットと不思議なほど似ている。
トランプ大統領はエアフォースワンの大規模な、アメリカらしいカラーへの塗り替えを計画中。その大胆な新デザインは自身のプライベートジェットと良く似ている。
「新しいエアフォースワン」とトランプ大統領はABCニュースのジョージ・ステファノプロス(George Stephanopoulos)に大統領執務室で述べ、4種類のデザイン案を見せた。カラーはレッド、ホワイト、ブルー、尾翼には国旗が描かれている。大統領はそれぞれのデザインは「微妙に違う」と説明した。
独占:トランプ大統領、ABCニュースの@ステファノプロスが独占取材中に、エアフォースワンを新たにアメリカらしいカラーへ塗り替えることを明らかに。
新デザインが実現すれば、ケネディ政権時代の1960年代に導入されたライトブルーのカラーから大きな変化となる。
トランプ大統領の案。
Screenshot/ABC News/YouTube
そしておそらく、大統領のプランで最も衝撃的なことは、新デザイン、特に新しいカラースキーム(色使い)は恐ろしいほどに大統領のプライベートジェットに似ていること。プライベートジェットのボーイング757には大きな太文字で「TRUMP」と書かれている。
トランプ大統領のプライベートジェット。
AP Photo/John Bazemore
エアフォースワンのデザインと大統領のプライベートジェットの最大の違いは、配色が逆なこと。
この配色、見たことある
トランプ大統領は、これは未来の大統領のためであって、自身のためではないことを強調した。
議会がこの変更を承認すれば(承認されるとは限らないが)、新デザインは2機のボーイング747に適用さることになる。2機はサン・アントニオで大統領専用機VC-25に改造中とザ・ドライブ(The Drive)は伝えた。
ホワイトハウスは2018年2月、39億ドル(約4200億円)でボーイングから新たなエアフォースワン用の機体を購入。引き渡しは2024年の予定だったが、トランプ大統領は2021年に前倒しするよう要請した。ABCニュースに大統領は、最終的に16億ドル(約1700億円)コストダウンすることができたとアピールした。
大統領は新たなエアフォースワンは、厳密にはまだ747だが、「より長い翼長」を備えた、「より大きな航空機」になるだろうと語った。
現在のエアフォースワン。
AP Photo/Susan Walsh
「いろいろと手を加えた」と大統領は述べ、エアフォースワンの詳細は明らかにしなかった。
トランプ大統領がエアフォースワンの新デザイン案を検討していることを正式に認めたのは2018年7月。「エアフォースワンは素晴らしいものになる」とその際、大統領はCBSニュースに語った。
「最高のもの、世界一のものになる。レッド、ホワイト、ブルーは適切だと考えている」
(翻訳:Ito Yasuko、編集:増田隆幸)