【米大統領選】トランプ氏に挑むのは誰か。押さえておくべき今後の日程とポイント

トランプ大統領

トランプ大統領は6月18日、フロリダ州オーランドで開いた大規模集会で、2020年の大統領選への出馬を正式に表明した。

REUTERS/Carlos Barria

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アメリカでは2020年の大統領選を目指す戦いが本格化している。

「キープ・アメリカ・グレート(アメリカを偉大なままに)」をスローガンに、6月18日夜に正式に再選を目指すと発表したトランプ大統領。すでに1億ドル(約110億円)以上の献金を集めたと報じられ、再選はかたいとの見方もある。

こうした中、トランプ大統領に挑むのは誰か。

民主党の候補指名を獲得すべく、前副大統領や上院・下院議員、州知事、市長、起業家、ベストセラー作家など、すでに24人が立候補している

ジョー・バイデン

数多くの世論調査で最有力候補と見なされているジョー・バイデン氏(アイオワ州ダベンポート、2019年6月11日)。

REUTERS/Jordan Gale

Business Insiderがまとめた有力候補の最新ランキング(6月7日現在)では、オバマ政権で副大統領を務めたジョー・バイデン氏を筆頭に、バーモント州選出の上院議員バーニー・サンダース氏、マサチューセッツ州選出の上院議員エリザベス・ウォーレン氏、カリフォルニア州選出の上院議員カマラ・ハリス氏、インディアナ州サウスベンドの市長ピート・ブティジェッジ氏が続いた。

2018年の中間選挙をきっかけに「民主党期待の星」として注目されたベト・オルーク氏は、やや苦戦を強いられている

だが、最終的に民主党候補が決まるのは、まだまだ先のことだ。6月下旬から2020年4月までに最大計12回の開催が予定されている予備討論会や、2020年2月から6月まで各地で順次行われる党員集会・予備選挙を経て、7月13~16日に予定されている民主党全国大会を待たなければならない。

候補者たちにとっては、長く厳しい戦いが待っている。

以下、今後の主なスケジュールを見ていこう。


2019年

  • 6月26~27日:第1回民主党予備討論会(フロリダ州マイアミ)

第1回予備討論会の顔ぶれ

6月26、27日の初めての予備討論会には、この20人が参加する。

REUTERS FILE PHOTO

候補者が多いため、2晩に分けて開催。NBCやMSNBCなどが中継する。

6月と7月の討論会に参加するためには、

  1. 党が指定した3つの世論調査で少なくとも1%の支持を得た
  2. 6万5000人の支持者から献金を受け取った(20州でそれぞれ200人以上から献金を受け取ることを含む)候補者(最大20人)

のどちらかの条件をクリアしなければならない。

6月に条件をクリアできなかった候補者にも、7月の討論会に参加するチャンスは残されている。

抽選の結果、26日にはニュージャージー州選出の上院議員コリー・ブッカー氏やエリザベス・ウォーレン氏、ベト・オルーク氏、ミネソタ州選出の上院議員エイミー・クロブチャー氏ら10人、27日にはバーニー・サンダース氏、カマラ・ハリス氏、ジョー・バイデン氏、ピート・ブティジェッジ氏、起業家のアンドリュー・ヤン氏ら10人が登場する

INSIDERが6月7~8日に実施した世論調査によると、民主党を支持する有権者の70%がこの予備討論会の中継を見ると答えていて、注目度の高さがうかがえる。

トランプ大統領も討論会を見ながらツイートをするという

トランプ大統領

周囲からは、討論会を見ながらのツイートは止めた方がいいと言われているようだが…… 。

REUTERS/Carlos Barria

  • 7月30~31日:第2回民主党予備討論会(ミシガン州デトロイト)

第1回と同じ基準で実施。CNNなどが中継。

  • 9月12~13日:第3回民主党予備討論会

9月および10月の討論会に参加できるのは、

  1. 4つの世論調査で少なくとも2%の支持を得た
  2. 13万人の支持者から献金を受け取った(20州でそれぞれ400人以上から献金を受け取ることを含む)

どちらかの基準をクリアした候補者。10人を超えた場合、2晩に分けて開催。

9月の予備討論会は、ABCなどが中継。

  • 10月:第4回民主党予備討論会
  • 11月:第5回民主党予備討論会
  • 12月:第6回民主党予備討論会

2020年

※民主党は、2020年1~4月にさらに最大6回の予備討論会の実施を予定。

バーニー・サンダース氏

2016年2月9日のニューハンプシャー州の予備選挙では、民主党はサンダース候補が勝利した。その後のアイオワ州の党員集会では、僅差でヒラリー・クリントン候補(当時)に敗れた。

REUTERS/Rick Wilking

  • 2月3日:アイオワ州党員集会(民主党、共和党)
  • 2月11日:ニューハンプシャー州予備選挙(民主党、共和党)

3日のアイオワ州の党員集会と合わせて、一連の選挙の始まりとして注目される。

  • 2月22日:ネバダ州党員集会(民主党)

ラテン系アメリカ人が多く、その結果が注目される。

  • 2月29日:サウスカロライナ州予備選挙(民主党)

黒人が多く、その結果が注目される。

  • 3月3日:「スーパーチューズデー」

カリフォルニア州やテキサス州のほか、少なくとも11の州で予備選挙が行われる。

ニューヨーク・タイムズによると、スーパーチューズデーだけで代議員全体の約40%が決まる。

カマラ・ハリス氏とその支援者

カマラ・ハリス上院議員の地元でもあるカリフォルニア州は、代議員数の最も多い州で、スーパーチューズデーのカギを握ると言われている(写真はロサンゼルスで開かれたハリス候補のイベント。2019年5月19日)。

REUTERS/Mike Blake

アメリカで最も人口の多いカリフォルニア州は、「民主党大統領候補の選出に最大限のインパクトを与え、気候変動など進歩主義的な問題に取り組む候補を後押しする」するため、予備選挙の時期を従来の6月から3月に前倒しすると、ロイターが報じた

予備選挙が始まる2月からわずか1カ月で、民主党候補は数人に絞られる可能性があるという。

  • 3月~6月:各地で予備選挙や党員集会が行われる
  • 7月13~16日:民主党全国大会(ウィスコンシン州ミルウォーキー)

党員集会および予備選挙の結果を踏まえ、大統領候補と副大統領候補を正式指名する。

  • 8月24~27日:共和党全国大会(ノースカロライナ州シャーロット)
  • 11月3日:大統領選(一般選挙)

(文:山口佳美)

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