ファーウェイは、グーグルのサービス打ち切りが取りざたされている。
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ファーウェイは21日、2019年のグローバルでのスマートフォン出荷台数が5月30日に1億台を突破したと明らかにした。1億台到達は2018年より49日早い。
出荷台数1億台突破は、中国・武漢で開かれたスマホの新機種発表会で公表された。
ファーウェイのスマホ出荷台数は2010年に300万台だったが、その後急成長を続け、2015年は12月22日に1億台を突破。
2016年は10月14日、2017年は9月12日に1億台に到達した。
2018年は7月18日に1億台を超え、12月25日に初めて2億台を達成した。
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ただし、アメリカのトランプ政権がファーウェイ製品に禁輸措置を発動し、グーグルがアンドロイドOSの提供を打ち切る可能性があることなどから、ファーウェイ関係者は「アメリカの規制の影響が2019年後半から顕在化する」とみている。
特にヨーロッパ、日本などでは失速が予想され、ファーウェイの創業者でCEOの任正非氏は6月17日、「2019年と2020年は、スマートフォン減産などにより、売上高が2019年の当初計画より約300億ドル(約3兆3000億円)減少し、1000億ドル(約10兆900億円)前後にとどまる」との見通しを示した。
ブルームバーグも同日、ファーウェイの海外での2019年のスマートフォン出荷台数が前年より40~60%(4000万~6000万台)減少すると見込みだと報じた。
(文・浦上早苗)