ごめん、ここに駐車するつもりだった?
KING 5/YouTube
- ボーイングの従業員用駐車場は737MAXのために混雑していると地元シアトルのニュース局、KING-TVが伝えた。
- 同社の最新の四半期決算によると、墜落事故に関する費用は10億ドル以上にのぼっている。
- 737MAXの在庫も同社の利益に影響を及ぼす要因となっている。ブルームバーグによると、1機あたりの毎月の駐機コストは2000ドル。
2件の墜落事故から数カ月、ボーイングは737MAXの供給管理に苦戦している。
未納入の737MAXを従業員用駐車場に駐機させるほどの事態、地元シアトルのニュース局、KING-TVが伝えた。
KING 5 News/YouTube
「737MAXの納入が停止されている間、我々はピュージェット・サウンド、サンアントニオ、モーゼスレイクの施設など、全社のリソースを使用している。在庫管理プランの一環」と同社広報担当ポール・ベルグマン氏はBusiness Insiderに語った。
ソフトウエアの欠陥が2件の墜落事故を引き起こし、合計で346人が死亡した。737MAXは3月の墜落事故以降、世界中で飛行停止となっており、墜落事故に関する費用は10億ドル以上にのぼっている。
同社はまた、未納入の737を保管するためだけに、少なくない費用を支払っている。ブルームバーグによると、1機あたりの毎月の駐機コストは2000ドル。
KING 5 News/YouTube
ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリストは、ボーイングの在庫コストは2019年9月までに、120億ドルに上ると推測した。
「ボーイングは航空機をいつまでも製造し、駐機し続けることはできない」とアナリストはブルームバーグに語った。
「製造を止めるような事態にはならないと思うが、砂漠に航空機を駐機するために、多額のコストが必要になるだろう」
(翻訳、編集:増田隆幸)