エッフェル塔のすぐ近くにある噴水池には、涼を求める観光客やパリジャンの姿が(2019年6月24日)。
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ヨーロッパが"地獄のような暑さ"に見舞われている。
2003年の記録的な熱波では、フランスだけで1万5000人がその犠牲になったと推計されている。
今回は、サハラ砂漠から吹き込む熱風の影響で、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアで気温が40度を超える見込みだと、Independentが報じた。
人々はプールに入ったり、水分を取ったり、ジェラートを食べたり、日陰で休んだり、どうにかしてこの暑さをしのごうとしている。
人々は1日のうちに何回か、水浴びをしてクールオフするようアドバイスされている。エッフェル塔のすぐ近くのトロカデロ公園にある噴水池では、このアドバイスに従うパリジャンや観光客の姿が。
トロカデロ公園にある噴水池で水浴びをする人々。
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現地では、スーパーマーケットや映画館といった、エアコンの効いた涼しい屋内にいるようアドバイスもされている。
パリでは、人々にこの暑さをしのいでもらうため、922の公共の場所が「涼しい場所」としてリストアップされている。
トロカデロ公園の噴水池。
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この歴史的な噴水池に加えて、パリでは「庭園や公園、墓地、プール、教会、美術館」に行くことができると、France 24は報じている。
パリでは6月24日、気温が32度を超えたが、人々は暑さを楽しんでいるようにも見えた。
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フランスの他、イタリアやスペインでも記録的な暑さになると見られている。
ラ・ヴィレット公園の運河にあるものを含め、パリの主なプールは夜遅くまで営業している。
ラ・ヴィレット公園の運河にあるプール(2017年7月)。
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パリでは、臨時の屋外プールを作る計画もあるという。
駅では、ボトル入りの水が配られている。
パリのモンパルナス駅では、水が配られている。
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フランス当局は、十分な水分を取るよう推奨している。
フランス各地で人々は涼を求め、噴水を利用している。この写真はニースで撮られたものだ。
噴水で水浴びをするニースの人々。
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噴水で水浴びをする以外にも、涼しく過ごすためのいくつかの方法をThe Localが紹介している。
日傘を使って、日差しから身を守ろうとする人も。
日傘を使う人の姿も。
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フランス当局は、午前11時から午後3時までは、日差しを避けるよう勧めている。
だが、日光浴を楽しむ人の姿もある。
公園で日光浴をする女性(フランス北部の都市リール、2019年6月24日)。
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暑くても大したことはないと考える人もいるかもしれないが、フランスのアニエス・ビュザン(Agnes Buzyn)保健相は、熱波は全ての人に影響を及ぼすと述べている。
中でも、フランス当局は高齢者に注意を払っている。
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フランスのマクロン大統領は、高齢者や病人、妊娠中の女性、乳幼児は特に警戒するよう呼びかけている。
アイスクリームは、常に人々を涼しくしてくれる。
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ただ、科学的に見ると、アイスクリームを食べるのは、体温を上げないためのベストな選択とは言えないかもしれない。
The Conversationによると、アイスクリームを食べると、初めは体温が下がるものの、胃で消化が始まると、体温は上がるという。
イタリアでも、人々は水分を十分に取るようアドバイスされている。
水場で遊ぶ子どもたち(ミラノ、2019年6月25日)。
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ただ、アルコールを飲むのは気を付けた方が良さそうだ。脱水症状を招きかねない。
イタリア北部と中部で、最高気温は40度まで上がると予想されている。
落ちないように気を付けて。
ローマの水場で涼む子ども。
Yara Nardi / Reuters
そして、この子ども同様、帽子をかぶることを忘れずに。
(翻訳、編集:山口佳美)