「Apple Watchは競合じゃない」睡眠機能が進化した「Polar Ignite」をチェック

Polar Ignite

ポラールは新型スマートウォッチ「Polar Ignite」を7月下旬に日本で発売する。

フィンランドのウェアラブルメーカー・ポラールは6月26日、日本市場に向けてGPS搭載スマートウォッチ「Polar Ignite」を投入すると発表した。

Polar Igniteはリストバンドを含めてもわずか約35g。円形のフルカラータッチディスプレイを搭載。歩数や活動量の測定のほか、睡眠量や睡眠の質の計測やスマートフォンの通知を受け取ることもできる。

カラーバリエーションは、ブラック、ホワイト、イエローの3色で、ブラックとホワイトはS・M・Lの3サイズ、イエローはM・Lのみの展開。発売時期は7月下旬頃、価格は2万7800円(税別)を予定している。

強化された睡眠計測機能と睡眠データ活用機能

Polar Ignite 睡眠機能

Polar Igniteは従来モデルと比べて「睡眠」に関する機能が大幅強化されている。

ポラールの日本法人は2009年3月に設立され、すでに数多くのウェアラブル端末をリリースしてきた。今回の「Polar Ignite」の最大の特徴は「睡眠」まわりの機能だ。

睡眠計測自体もポラールの過去機種には搭載されていたが、Igniteは従来の加速度センサーだけではなく、背面に搭載された独自の「Polar Precision Primeセンサー」の心拍数の計測データも用いて、より詳細な睡眠データ(就寝や起床時間、レム睡眠や深い睡眠・浅い睡眠の時間など)を計測する。

ユーザーは計測された時間で自身の睡眠状態を確認できるが、独自算出による睡眠スコア「Sleep Charge」によりひと目で、良質な睡眠が取れているかわかるという。

Polar Ignite の睡眠機能。

Polar Igniteで計測する睡眠に関するデータ。

もちろん、データをいくら計測したとしても、そのデータを生活改善に活用できなければ意味がない。

Igniteではデータ活用機能にも力を入れた。そのうちの1つ「Nightly Recharge」は、前日にたまった肉体的・メンタル的な疲労を推定し、いわば「癒され度」を表示する。

これは、睡眠時の心拍数、心拍間隔時間、平均心拍変動、1分間の呼吸数などを分析し、自律神経ステータスをスコア化。前述のSleep Chargeと組み合わせることで、疲労の回復状況を6段階で表示するというものだ。

Nightly Recharge

肉体的にも精神的にも「疲れが取れたか」を指し示すNightly Recharge機能。

実機を触ったところ、Igniteは約35gが納得の軽量さ。手首に巻く違和感に慣れれば、少なくとも睡眠中に重さが気になるということはなさそうな印象を受けた。

Polar Ignite 薄さ

厚さは約8.45mm。バッテリー駆動時間はアクティビティー記録時は約18時間、通常利用時では最大5日間。

Polar Ignite 背面

背面には、緑と赤のLEDを合計9つ搭載した「Polar Precision Primeセンサー」が備え付けられている。

「Apple Watchは競合ではない」

Polar Ignite 薄さ

外観は、シンプルでスタイリッシュなスマートウォッチだ。

IDC Japanが6月19日に発表したウェアラブル端末の市場規模に関する調査結果によると、2019年第1四半期の日本国内における出荷ベースのシェアは、1位がアップル(73.4%)、2位がガーミン(9.6 %)、3位がFitbit(6.7%)となっている。

IDCの調査では、いわゆるライフログやアクティビティロガーのような健康志向のデバイスだけではなく、「AirPods」などの耳に装着するタイプのイヤホンも含めた調査のため、純粋なスマートウォッチ・活動量計のシェアとは言えないが、アップルが大きなシェアを握っているのがわかる。

園部英生氏

ポラール・エレクトロ・ジャパン社長の園部英生氏。

しかし、発表会でポラール・エレクトロ・ジャパンの社長を務める園部英生氏は「Apple Watchは狭義の意味では、競合ではない」と話す。その理由はIgniteの製品コンセプトにあるという。

Igniteは日常の睡眠状況をモニタリングし、健康的な生活を送るのに役立てることができる。しかし、同社が強力な睡眠機能を提供するのは「良いスポーツやトレーニングのため」(園部氏)だという。

FitSpark

平日か休日か、昨晩の睡眠は十分良質なものだったか、などでトレーニングの提案内容を変える「FitSpark」。

実際、機能としてもそのコンセプトは反映されており、Igniteのトレーニング提案機能「FitSpark」は、前述のNightly Rechargeのスコアが低い場合は比較的強度の低いトレーニング内容をレコメンドするようになっている。

よりよい運動のためには、より質の高いリラックスや休憩の時間が必要、その逆もまた然りという考え方だ。

(文、撮影・小林優多郎)

ソーシャルメディアでも最新のビジネス情報をいち早く配信中

あわせて読みたい

Popular

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み