働く大卒女性の数が初めて男性を上回った、いずれ収入も?

卒業式の女性

働く大卒女性の数は初めて男性を上回った。

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  • ピュー研究所によると、学士以上の学位を持つ、仕事をしているアメリカ人女性の数が2019年第1四半期、初めて男性を上回った。
  • この傾向が続けば、2019年はアメリカで大卒の労働人口で女性が過半数を占める最初の年となる。
  • 労働人口全体では、女性の数はまだ半数に満たない。

仕事をしている大卒女性の数がアメリカで初めて、同等の学歴の男性を上回った。

最近発表されたピュー研究所(Pew Research Center)の分析によると、2019年第1四半期時点で、学士以上の学位を取得している、仕事をしているアメリカ人女性の数は2950万人、一方、男性は2930万人だった。

大卒者の数は長年にわたって女性の方が男性より多かったが、仕事をしている女性の数は少なかった。ピュー研究所によると、労働人口全体に占める女性の割合はまだ半数以下の46.7%となっている。

収入に、性別による格差があることも明らかになった。大卒者は、そうでない人よりも約2万ドル(約220万円)年収が高い。白人男性の年収は、女性よりも9909ドル高く、黒人女性やラテン系女性と比較するとその差はさらに広がる。

だが、仕事をしている大卒女性の増加により、将来的には女性の年収の方が全体的に高くなる可能性があるとピュー研究所は予測している。

仕事をしている大卒女性の増加は、出産にも影響を与えているようだ。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のデータによると、今、30代で出産する女性の数は20代よりも多い。だが別のデータはミレニアル世代の女性は単に子どもを持つゆとりがないことを示している。景気後退、増え続ける学生ローン、高い生活費がその理由だ。

経済的な重圧はもちろん、仕事を持つ女性は家庭での性別格差とも戦わなければならない。

女性は仕事と育児をなんとか両立させたとしても、男性よりもかなり多くの家事を負担している。50年前の母親と比べると、外で働く時間が週に16時間長いうえに、子どもの世話をする時間も週に4時間長くなっている


[原文:Women now outnumber men in the college-educated workforce. They still get paid less.

(翻訳:仲田文子、編集:増田隆幸)

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