さらば、アップル! 最近辞めた重役たち ── アイブの次は誰?

さらば、アップル! 最近、辞めた重役たち

ジョナサン・アイブ(中央)。

Getty

  • アップルのチーフデザインオフィサー、ジョナサン・アイブがアップルを退社する。
  • アイブの退社は、ここ最近の複数の重役の退社に続くもの。
  • 最近、アップルを去った重役を見てみよう。次は誰だろう?

アップルのチーフデザインオフィサー、ジョナサン・アイブがアップル退社し、自身の会社を立ち上げるというニュースが6月27日(現地時間)に伝えられた。

アイブは、iPodやiPhoneなど、同社の最も象徴的な製品のデザインを担ってきた。アップルにおいて、創業者スティーブ・ジョブズのビジョンを誰よりも受け継いできた人物だ。

アイブの退社は、2019年はじめのリテール部門トップの退社など、複数の重役たちの退社に続くもの。だが同社のマネジメントチームの顔ぶれを考えると、決して同社から逃げ出したわけではない。

だが、重役たちの退社はアップルの上層部の変化を反映し、アップルがハードウエアメーカーからインターネット「サービス」カンパニーへと変化していることを示している。

最近、アップルを退社した重役を見てみよう。

アンジェラ・アーレンツ:リテール部門のトップ

アンジェラ・アーレンツ:リテール部門のトップ

REUTERS/Noah Berger

アンジェラ・アーレンツ(Angela Ahrends)は2019年2月、5年間にわたって同社リテール部門のトップを務めた後に退社した。

バーバリーの元CEOであるアーレンツはアップルのリテール部門の「顔」であり、同社で最も高給を得る幹部だった。7万人のアップルストア・スタッフが彼女の指揮下に置かれ、アーレンツは世界中のアップルストア事業を統括し、アップルストアのデザインを「街の広場」に変えようとした。

アーレンツはアップルがApple Watchなどの新製品にラグジュアリーな要素を加えようとしたときにアップルに加わった。彼女の退社はアップルの戦略変更のサインと見られている。

トム・グルーバー:Siriの共同創業者の1人

トム・グルーバー:Siriの共同創業者の1人

Ted/Screenshot

トム・グルーバー(Tom Gruber)は、Siriの3人の共同創業者のうちの1人。Siriはスタンフォード大学のSRI Research labの支援を受けて設立されたスタートアップ企業だった。

アップルは2010年にSiriを買収、買収金額は2億ドルと伝えられた。同じ名前のバーチャルアシスタント「Siri」は翌年、iPhone 4に搭載されてデビューした。グルーバーは他の2人の共同創業者よりも長くアップルに在籍し、Siriアドバンスド・デベロップメントチームの責任者を務めた。だが、アップルはバーチャルアシスタントの市場投入は早かったものの、すぐにグーグル、アマゾンといったライバルが現れ、遅れを取ったとの見方もある。

The Informationによると、グルーバーは退職後リタイアし、個人的な関心事である海洋保護と写真に取り組む。

ジェラード・ウィリアムズ3世:チップ開発の責任者

ジェラード・ウィリアムズ3世:チップ開発の責任者

Apple

ジェラード・ウィリアムズ3世(Gerard Williams III)はアップルに入社する以前でさえ、アップル製品に大きく関わっていた。半導体メーカーのARMに勤め、ARMのプロセッサーは初代iPhoneに搭載された。

彼は2010年にアップルに入社、CPUのプラットフォーム・アーキテクチャー担当シニアディレクターとして、チップの自社開発に向けての取り組みを統括した。

2019年3月、ウィリアムズが退社したことは、アップルにとって大きな痛手となった。だが、同社はその後、同じくARMからリード・アーキテクトのマイク・フィリッポ(Mike Filippo)を迎え入れた

ヴィープル・ベド・プラカシュ:検索エンジン部門のトップ

ヴィープル・ベド・プラカシュ:検索エンジン部門のトップ

LinkedIn

ヴィープル・ベド・プラカシュ(Vipul Ved Prakash)は、iOSおよびMacOSで動くSpotlight、Safari、Siriに使われている検索エンジンの開発を統括していたが、2018年7月、Siriの共同創業者トム・グルーバーと同じタイミングでアップルを去った。

Prakashは2013年、アップルが彼が創業したソーシャルメディアの分析・検索を行うTopsy Labsの買収したことでアップルに加わった。

ジミー・アイオヴィン:Apple Musicの責任者

ジミー・アイオヴィン:Apple Musicの責任者

Justin Sullivan/Getty Images

ジミー・アイオヴィン(Jimmy Iovine)はずっとアップルにいるつもりはなかったし、2018年3月、彼の退社が伝えられたときも驚きはなかった。音楽業界の大物で、スティーヴィー・ニックスやエミネムのプロデューサーを務めた彼は、2014年、アップルがBeatsを30億ドルで買収したときにアップルに加わった。

以来、彼はスタートしたばかりのストリーミングサービス「Apple Music」の顔となり、音楽業界での経験とつながりをアップルにもたらした。

ジョナサン・アイブ:チーフデザインオフィサー

ジョナサン・アイブ:チーフデザインオフィサー

Getty Images/Michael Kovac

アイブはアップルとともに歩んできた。彼は1992年、アップルに入社し、ニュートンなどの画期的な製品に取り組んできた。

1997年、創業者のスティーブ・ジョブズがアップルに復帰したとき、アイブはジョブズが最も信頼を寄せる腹心となった。そして、iPod、iPhone、iPadといった象徴的な製品によって、その後の20年間、プロダクトデザインの世界をリードした。

次は誰?

次は誰?

Business Insider

アップルは多くの才能豊かな人材を抱えており、数多くの重役たちがいる。インターネットソフトウエア&サービス担当のエディ・キュー、ソフトウエアエンジニアリング担当のクレイグ・フェデリギ、CFOのルカ・マエストリなどだ。

だが何人かは長い間、アップルで働いている。アイブの退社で、誰かがアイブに続くのも悪くないと考えても不思議ではない。



[原文:Apple's departed: Here's everyone who's left Apple recently

(翻訳、編集:増田隆幸)

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