737MAXの欠陥ソフトウエアは低賃金、大学を出たばかりの臨時社員が開発

ボーイング737MAX

ボーイング737MAX。

AP Photo/Ted S. Warren

  • ボーイングは737MAXのソフトウエアの開発とテストを低賃金の臨時社員が行っていたとブルームバーグは報じた
  • ベテランエンジニアは、コスト削減のためと語った。
  • 低賃金の、外部のエンジニアによるソフトウエアは「正しく書かれていなかった」とベテランエンジニアたちは述べた。

司法省がボーイングの捜査範囲を737MAXから787ドリームライナーにまで拡大すると報じられる一方で、ボーイングのエンジニアは窮地に追い込まれている同社内部の、もう1つの誤算について語った。

ブルームバーグは6月28日(現地時間)、ボーイングとそのサプライヤーは737MAXのソフトウエアの開発とテストの一部を臨時社員に行わせていたと報じた。これらの臨時社員 ── そのうちの何人かは大学を卒業したばかり ── は、インドのテック企業HCLテクノロジーズとCyientの社員、もしくは契約社員だった。

テスターや開発者の中には時給9ドル(約990円)の人もいたとベテランエンジニアはブルームバーグに語った。ボーイングの元フライトコントロールエンジニア、リック・ルトケ(Rick Ludtke)氏は、アウトソーシングへの移行はコスト削減のためと語った。

「ボーイングはコスト削減のためにあらゆることを行った。ピュージェット湾からの移転などを含めて、考えられることすべてを。なぜなら我々は非常に高コストになったから」とルトケ氏はブルームバーグに語った。

「ビジネスの観点から見ると、すべてよく理解できる。だが、時間の経過とともにボーイングの設計者の能力は徐々に低下しているようにみえる」

737MAXのソフトウエアの欠陥は、2018年10月と2019年3月に2件の墜落事故を起こし、346人が死亡した。737MAXは3月の墜落事故の後、世界中で飛行停止となり、第1四半期、事故に関するボーイングの費用は10億ドル以上にのぼった

ボーイングの元ソフトウエアエンジニア、マーク・ラビン(Mark Rabin)氏は、全員参加の会議でマネージャーが、シニアエンジニアはもはや会社に必要ないと告げたとブルームバーグに語った。

「数百人のシニアエンジニアでいっぱいになった部屋で、もう必要ないと言われてショックだった」とラビン氏は語った。

だがラビン氏は、ソフトウエアは「正しく書かれていないこと」が多く、何度も「やり直す」ことが必要だったと述べた。HCLから来たプログラマーは、ボーイングのエンジニアが設計した仕様に取り組んでいた。

ボーイングの広報担当者はブルームバーグに対して、外部パートナーと仕事をするときも、常に安全が最優先課題と語った。

「ボーイングには、世界中のサプライヤーやパートナーと協力してきた何十年もの経験がある」と広報担当者。

「当社の最優先課題は、常に当社の製品とサービスが安全なものであり、最高の品質を持ち、適用されるすべての規制に準拠していること」

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[原文:Who developed the Boeing 737 Max's flawed software? Low-paid temp workers and recent college grads, according to report

(翻訳:Toshihiko Inoue、編集:増田隆幸)

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