フランスでは45度超えも! 2019年6月は統計史上、最も暑い6月だった

水遊びをする子どもたち

トロカデロ公園の噴水池で涼む子どもたち(パリ、2019年6月25日)。

Thibault Camus/AP

  • ヨーロッパは先週、厳しい熱波に見舞われた。フランスやドイツ、チェコ、スペインの一部地域では、記録的な暑さとなった
  • 欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービス(C3S)によると、これらの地域では例年に比べて平均気温が最大で10度高かったという。
  • C3Sは、6月を統計史上最も暑い6月だったと結論付けた。
  • 温室効果ガスの排出を大幅かつ早急に削減しない限り、気候変動の影響で、世界はより厳しい熱波に襲われることになるだろうという。

ヨーロッパの先週の記録的な暑さは、結果的に統計史上最も暑い6月であったことを強調するものだった。

欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービス(C3S)は、先月の世界の平均気温が6月としては統計史上最も高かったと報告した。

フランス、ドイツ、スペイン北部の大半の地域では、熱波の襲来により、例年に比べて平均気温が最大で10度高かった。フランスでは6月28日、最高気温が45度を超えた。

イギリスのレディング大学の研究者、ハンナ・クローク(Hannah Cloke)氏は、「ヨーロッパでは、6月が暑いことは知られていた。ただ、今回の調査は、記録が破られたというだけでなく、完全に破られたことを示している」と、The Independentに語った

C3Sの報告は、気候変動を研究している科学者だけでなく、それ以外の人々からも注目を浴びた。

環境ジャーナリストのビル・マッキベン(Bill McKibben)氏は、「(C3Sは)この6月を、我々の惑星、地球で統計史上最も暑い6月だったと結論付けた」とツイートしている

ニューヨーク州選出のアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員は、マッキベン氏のコメントをリツイートし、「今、大々的に行動しなければ、状況は悪化するのみだ。それはわたしたちの食料、水、シェルター、安全にとって、どんな意味を持つだろう? 今こそ、#GreenNewDeal が必要だ」と付け加えた。

熱波と気候変動のつながり

世界の極端な気象の要因を分析しているワールド・ウェザー・アトリビューション(WWA)の最新研究は、気候変動が先週のような熱波を少なくとも5倍、発生しやすくしたと結論付けた。

科学者たちは「今日、ヨーロッパで起きている全ての熱波は、人為的な気候変動によって、より起きやすく、より激しくなっている」と書いている。

ミストで涼む少女

AP Photo/Julie Jacobson

C3Sの専門家も、この分析に同調する。

C3Sの室長、ジャン・ノエル・テポ(Jean-Noel Thepaut)氏は、「我々のデータは、ヨーロッパ南西部の6月最終週の気温が異常に高かったことを示している」と、プレスリリースの中で述べた。「これは例外としても、気候変動の影響で、我々は今後、こうした状況を多く目にすることになるだろう」という。

2018年7月、ヨーロッパは同様の熱波に見舞われ、北は北極圏まで気温が32度を超えた。2018年の分析も、気候変動が同様の熱波を5倍起きやすくしていると報告している。

フランスのこれまでの史上最高気温は、16年前の2003年8月12日に記録されたものだった。この酷暑で、フランスでは1万5000人が命を落とした。

気候変動によって、これと同様の熱波が2倍起きやすくなっているとする研究もある。フランス気象局によると、フランスで熱波が観測された回数は、過去34年で2倍に増え、2050年までにさらに2倍に増えると見ている。

水浴びをする少年たち

インドの首都ニューデリーで、暑い夏の夜に水浴びをする少年たち。

Reuters/Anindito Mukherjee

ポツダム気候影響研究所のステファン・ラームストーフ(Stefan Rahmstorf)氏は、「気候変動の研究者たちの予想通り、こうした猛暑の増加は、石炭や原油、ガスを燃やし、温室効果ガスが増えることで地球が温暖化した結果だ」と、AP通信に語った

[原文:Last month was the hottest June ever recorded in Earth's history, with temperatures nearly 20 degrees Fahrenheit above average]

(翻訳、編集:山口佳美)

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