サムスン・オーストラリア、Galaxyの耐水性アピールで裁判沙汰に

サムスン Galaxy S10。

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Samsung

サムスン・オーストラリアは、同社のスマートフォン「Galaxy」の耐水性について、オーストラリアの消費者を誤解させたとしてオーストラリア競争・消費消費者委員会(Australian Competition and Consumer Commission :ACCC)によって連邦裁判所に訴えられた。

同社はこの訴えを否定し、裁判で争うと述べた。

サムスンは、Galaxyはプールや海で使えると、オーストラリアをはじめ世界中で美しい広告でアピールしている。同社はGalaxyは、1.5mの深さまでなら30分間の耐水性があるとしている。オーストラリアの広告には、波の中を進むサーファー、プールの中でスマートフォンを見ているスイマー、服を来たままプールに飛び込む若者が登場している。

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ACCCは、これらの広告は誤解を招くものと主張している。スマートフォンはオーストラリアで十分にテストされておらず、水中に沈めることでスマートフォンの寿命は影響を受ける可能性があるためだ。

「サムスンは、消費者を引きつけるべきではないシチュジェーションでGalaxyを使って見せた」とACCCのロッド・シムズ(Rod Sims)委員長は7月4日(現地時間)、声明で述べた

「オーストラリア消費者法(Australian Consumer Law)の下では、企業は自社製品の性能について消費者に誤解を与えることはできない。そうしたいかなる行動も、ACCCからの法的手段のリスクとなり得る」

ACCCは、これらの広告はオーストラリア人の購買行動に影響を与えたと指摘した。

「サムスン自身は、オーストラリアの消費者がスマートフォンの購入を検討する際に、耐水性が決定に大きな影響を与える重要な要素であることを認識していた」

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声明の中でACCCは、今回の訴訟の理由を次のように説明した。すなわち、海水あるいはプールの水を使ったテストを行っていないこと、真水の中で使用できるとしているがプールやビーチでの使用は推奨しないとしていること、水でダメージを受けた場合の補償を拒否していることだ。

「ACCCは、サムスンの広告は、Galaxyは海水やプールなどあらゆるタイプの水の中での使用に適しており、どんな水に晒されてもその寿命は影響を受けないと、それが実際には当てはらない場合にも、不誠実かつ誤解を招きかねないほどに表現したと主張している」とシムズ委員長は述べた。

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ACCCはまた、サムスンのスマートフォンは耐水性を理由に高価格で販売されたと指摘した。最新バージョンのS10eは1199ドル、S10は1349ドルで販売されている。

ACCCによると、Galaxyはオーストラリアで400万台が販売された。またStatistaによると、2019年第1四半期、世界中では7190万台が販売された。

Business Insider Australiaへの声明で、サムスン・オーストラリアは自社の広告を支持し、裁判で争うと述べた。

「サムスンはACCCによる訴えについては法廷で争う意向。当社はスマートフォンの耐水性についてのマーケティングと広告を支持している」と同社広報担当者は述べた。

「我々はまた、製造者補償およびオーストラリア消費者法の基づく当社の義務に沿った方法で無料の救済措置を消費者に提供していると確信している。顧客満足はサムスンにとって最優先事項であり、我々は顧客の最善の利益のために行動することに全力を尽くしている」

[原文:Samsung accused of misleading Australian customers about the water resistance of Galaxy phones

(翻訳、編集:増田隆幸)

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