ギリギリの生活を送っていたわたしたち夫婦が、家計を立て直すために使った"ある方法"

食器洗いをする女性

Dougal Waters / Getty Images

  • わたしの夫は常に、家計にも予算が必要だと言っていた。でも、わたしが抵抗してきた。お金を稼ぐために一生懸命働いているのだから、当然、わたしにはそれを使う権利があると思っていた。
  • ところが、働き始めてから5年。わたしたちの生活はギリギリで、10万ドル(約1100万円)以上の借金があり、身の丈に合わないマンションで、2人の子どもと生活している。何かを変えなければならなかった。
  • 新しい家に引っ越したとき、わたしは泣く泣く"予算"を試してみることに合意した —— するとすぐに、いかにお金が飛んで行っているかが分かった。
  • わたしたちはもうギリギリの生活を送ってはいないし、わたしは自分の考えを完全に変えた。お金のために一生懸命働いているのだから、当然、それを貯める権利がある、と。

働き始めてから5年。わたしと夫は2人合わせてそれなりの収入を得ていたが、身の丈に合わないマンションでギリギリの生活を送っていた。さらに悪いことに、2008年のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン危機で、マンションの価値は暴落していた。

当時30代だったわたしたち夫婦は2人の小さな子どもを抱えて、毎月、家計のやりくりに苦労していた。住宅ローンの返済が滞ることもあった。

では、なぜわたしたちはこんなに派手なお金の使い方をしていたのか? わたしが完全に間違ったモットーを持っていたからだ。

ストレスがたまると、わたしは夫に向かって「お金のために一生懸命働いているんだから、わたしには使う権利がある! 」と怒鳴っていた。これは、予算を立てて、支出が収入を超えないように生活する必要があるという事実を夫が持ち出すたびに、わたしが口にする答えだった。

セール品の60ドルの靴を買うべきかどうか悩んだときの自分自身への答えもこれ。

わたしの全ての答えがこれだったのだ。いつでも。そしてこれこそが、わたしが長い間、予算を守ることを拒否してきた理由だった。その結果、わたしたちは全てを失うところだった。

わたしたちが本当に一生懸命働いて得たもの全てを。

ただ、こんな状況でも、夫は郊外の家に引っ越せるだけの少しばかりのお金を貯めてくれていた。約3年もかかってしまったが、わたしたち家族にぴったりの家を見つけることができた。契約の直前になって夫はわたしの前に座り、「この家を本当に買うなら、支出が収入を超えることのないよう、予算をきちんと守っていく必要がある」と言った。

わたしは渋々、これに同意した —— 夢の家に引っ越すのが楽しみだったからだ。

それからわたしは、借金を返し、もっと質素な生活を送り、日々の支出を抑えて貯金するためのあらゆる方法を調べ始めた。初めの数カ月はなかなか思い通りにいかなかったが、4カ月目には効果が見えた。

一度の給料で全ての請求書を払うことができたという夫からの電話には、驚かされた。予算を守って、お金の使い方に気を付けるだけで、ギリギリの生活サイクルから抜け出すことができるってこと?

真面目な話、予算がこれほどポジティブな意味でわたしの人生にインパクトを与えるとは、思いもしなかった。予算は抑圧的な感じがして、わたしは長い間、できるだけ自分の人生からこの言葉を排除してきた。

だが、今、全てが変わった。わたしにとって、"予算"は最良の変化だった。

予算は抑圧ではなく、自由だ! わたしはついに、自分のお金をどう使いたいか、計画を立てることができた。全てのお金がどこに行っているか把握することで、心に平穏が訪れた。

しかも、自分の好きなことを一切あきらめずに、だ。今でも買い物はするけれど、それにも予算がある。使っていない会員サービスは解約し、家で自炊することが増えた。予算は自分が人生で何に価値を置いているかを明確にし、わたしは借金の返済や家族旅行、リタイア後の生活に向けた投資といった重要なことにまず予算を充てるようになった。

予算に注意し、新たな経済的な目標に集中することで、予算に対するわたしの愛も強くなった。

そして、わたしのモットーも次第に変化していった。

「お金のために一生懸命働いているんだから、わたしには使う権利がある」というかつてのモットーは、「お金のために一生懸命働いているんだから、わたしには貯める権利がある」へと進化した。

これが今のわたしのモットーで、自分自身に頻繁に言い聞かせていることだ。自分に言い聞かせることで、わたしは以前よりも自分の支出をコントロールできている。このモットーは想像もしなかった力をわたしに与えている。

結婚してから8年間、予算を持たなかったことはわたしにとって最大の落とし穴だった。これほどの長い期間、予算を持たずにどうやってわたしたち夫婦は生きてこられたのか、分からない。わたしたちは本当に、ギリギリだった。あれ以上のダメージを受ける前に、経済的に安定する方法を見つけることができて、とてもラッキーだった。わたしが聞く耳を持つまで、忍耐強く予算の話をし続けてくれた夫にも感謝だ。

今、わたしたち夫婦は同じ考え方を持っている。10万5000ドル以上の借金を完済し、経済的自立に向かっている。

[原文:I was living paycheck to paycheck with over $100,000 of debt until I made a mental shift that had been in front of me all along]

(翻訳、編集:山口佳美)

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