10〜20代向けのマーケティング支援を行うパスチャーは7月8日、2019年上半期にInstagram(インスタグラム)で話題になったハッシュタグを中心とした流行語を発表した。
調査は、同社が運営するメディア「Petrel(ペトレル)」の公式アカウント(フォロワー数は7万人)のストーリーズのアンケート機能と、ウェブサイト上で行ったアンケートを集計したもの。回答期間は6月26日から7月5日まで、回答総数は1302件。
【流行ったコトバ編】新語続々!あたおか・ぴえん・えぐいてぇって?
1位 あたおか
あたおかとは、ズバリ「頭がおかしい」を略したコトバ。「頭がおかしい」と感じる人や出来事に対して「あたおかすぎ!」などと使うそう。元ネタは、お笑いコンビ・見取り図の盛山さんが漫才の中で用いるツッコミだ。
2位 タピる・タピ活
撮影:稲葉結衣
2位にランクインしたのは、2019年もブームがとどまるところを知らないタピオカ。タピる=タピオカを飲む、タピ活=タピオカ活動をする(タピオカ店をめぐる)こと。
3位 えぐいてぇ
チャンネルがーどまんのメンバーが「えぐいてぇ」と語る様子。
画像:チャンネルがーどまん公式YouTube
「えぐいてぇ」は、「えぐい(=きつい、つらい、きびしいなど)」とほぼ同意味。チャンネル登録者数約80万人の人気YouTuber「チャンネルがーどまん」が、ドッキリを仕掛けられた時に「えぐいてぇ!」と叫ぶことから広まった模様。
現在ではゲーム実況で敵に殺られた時などにも「えぐいてぇ!」とSNSでコメントする人が増えている。
4位 ぴえん
「ぴえん」と書けば、悲しみも薄れる!?
画像: TheVisualsYouNeed / Shutterstock
「ぴえん」とは、泣いていることを表現する言葉。嬉し泣きでも、悲し泣きでも使えるので使い勝手がとてもいいとのこと。ぴえんというコトバの可愛さが人気上昇の理由!?
5位 あげみざわ
あげみざわは2018年から根強い人気を誇る。
画像:Kemio公式Youtube
2018年の女子中学生・女子高生流行語大賞にも選ばれた「あげみざわ」が5位にランクイン。すでにそれなりに市民権を得た感じのあるコトバだが、要するに、気分が上がる、テンションが上がる、の意味だ。
流行らせたのは、人気YouTuberのkemioさん。kemioさんは、4月に発売した自身初のエッセイ『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』の中でゲイであることをカミングアウトし話題になった。
【流行ったグルメ編】タピオカ&チーズ圧勝、進化系スイーツが人気
チーズフード人気の火付け役となった「チーズハットグ(チーズホットドッグ)」。
撮影:SAMSON YEE
調査を行ったペトレルによると、圧倒的2強だったのが「タピオカ」と「チーズグルメ」だったそう。
タピオカは、台湾発のタピオカ専門店「ゴンチャ(Gongcha)」だけではなく、新大久保発の「茶加匠(チャカショウ)」、鹿のロゴが印象的な「THE ALLEY(ジ アレイ)」など人気タピオカ店が続々と登場し、さらにファンの細分化が進んでいる。
2018年に大ブームを巻き起こした韓国発のチーズホットドッグ「チーズハットグ」だけではなく、2019年の上半期は「チーズボール」「UFOチキン」「シカゴピザ」など、チーズをかけたフードが大きな人気を博した。
3位にランクインしたのは、「進化系かき氷」。炙りかき氷やまるでケーキのようにリッチな盛り付けがされたかき氷など、こちらもインスタ映えするものが大人気。
まるでパフェのように豪華な「進化系かき氷」が2019年のトレンド!
撮影:thaweerat / Shutterstock
4位に入ったのは「スフレオムライス」。ふわふわと揺れるものや白いオムライスなど、こちらも「変化形オムライス」と言えそうだ。「作ってみた」動画をYouTubeにアップするのも人気。
5位は、スペインのバスク地方で食べられていると言われるのが「バスクチーズケーキ」。あえて表面を焦がすところが特徴で、黒っぽいキャラメリゼのほろ苦さと、クリーミーなチーズの濃厚さが人気の秘密だ。
その他のインスタ発の流行は以下の通り。
(文・西山里緒、取材協力・臼井拓水)