データを分析! 普通の肉より高いビヨンド・ミートの代替肉、だが消費者は高くても買っている…… 少なくとも今は

ビヨンド・ミート

Reuters / Brendan McDermid

  • JPモルガンが分析したニールセンのデータによると、植物ベースの"肉"を作っている「ビヨンド・ミート(Beyond Meat)」のテイクアウトの売り上げは依然として高い —— だが、その販売価格も高い。
  • 専門家は、植物ベースの肉の代替品の価格の高さは、業界の未来にとって、問題になり得ると指摘する。
  • だが、消費者は今のところ、植物ベースの商品にお金をより多く払う意思がありそうだ。

ビヨンド・ミートは、最高の年を過ごしている。IPO(新規株式公開)もうまくいき上場企業として初の決算発表は植物ベースの肉の代替品を手掛ける同社と業界への注目を集めるきっかけとなった。

JPモルガンが分析したニールセンの最新データによると、ビヨンド・ミートのテイクアウトの売り上げは依然として高く、その販売価格も高い。これは同社と植物ベースの"肉"業界の未来にとって、問題になり得る。

Cobankの動物性たんぱく質担当のリードエコノミスト、ウィル・ソーヤー(Will Sawyer)氏は、「こうした商品のプレミアム価格は悪くないと聞くが、食料品店に行くと、代替品は1ポンドあたり12ドルもしくは11ドルで、精肉売り場では伝統的な肉製品が1ポンドあたり3ドル以下でいくらでも見つかる。この差をアメリカの消費者に実感してもらうのは簡単ではない」と指摘した。

だが、この価格は今のところ、消費者がビヨンド・ミートの商品を食料品カートに入れる妨げにはなっていないようだ。つまり、肉の代替品に対する消費者の需要は確実にあるということだ。

ニールセンのデータによると6月、ビヨンド・ミートのテイクアウトの売り上げは、4週間で189.1%増えた。7月に入って、この数字は208%まで伸びている。

チャート

各ブランドの売り上げの変化。

Yutong Yuan/Business Insider

また、ビヨンド・ミートのテイクアウトの売り上げは、コナグラ・ブランズ(Conagra Brands)やクラフト・ハインツ(Kraft Heinz)、ケロッグ(Kellog)といった主な競合他社を上回っていることも分かった。だが、価格も上がっていることがデータから分かる。ユニットあたりの価格上昇率はこれらの競合他社より高く、高級志向の消費者が植物ベースの商品を購入しているということだ。

時間とともに、ビヨンド・ミートの商品価格は低下していくだろう。「パーフェクト・バーガー」という独自の植物ベースのハンバーガーを立ち上げた「ドクター・プレイガーズ・センシブル・フーズ(Dr. Praeger's Sensible Foods)」のCEOラリー・プレイガー(Larry Praeger)氏は、植物ベースの肉の代替品が高価なのは、ピープロテイン(えんどう豆由来のプロテイン)といった、使用されている材料のサプライチェーンが、伝統的な動物性たんぱく質のサプライチェーンほど確立されていないせいでもあると指摘する。

チャート

ユニットあたりの価格変化。

Yutong Yuan/Business Insider

「これまで肉を食べてきた人を肉の代替品に転向させるには、プライス・ポイントが大きな役割を果たすだろう」と、プレイガー氏はMarkets Insiderに語った。

同氏は、業界が成長し、サプライチェーンがさらに発達すれば、植物ベースの商品の価格は下がるだろうとも語った。業界内の競争が増せば、消費者はできるだけ安価なアイテムで試そうとするため、価格も下がる可能性がある。

だが、消費者には今、植物ベースの肉の代替品により多くのお金を払う意思があるようだ。

ビヨンド・ミートと競合するインポッシブル・フーズ(Impossible Foods)の初期のパートナーで、傘下のチェーン店「ファットバーガー(Fatburger)」でインポッシブル・バーガーを提供しているファット・ブランズ(Fat Braunds)のCEO、アンディー・ウィーダーホーン(Andy Wiederhorn)氏は、植物ベースのハンバーガーの売り上げは伸びていると、Markets Insiderに語った。そして、商品が高くても、消費者は買っているという。

ウィーダーホーン氏は、「これを待っていた消費者は、価格に動揺することはないようだ」とし、「彼らは自分たちが求めるものには、お金を払うつもりがあるように見える」と語った。

[原文:Beyond Meat costs more than traditional meat, but data show consumers are willing to pay the premium price — for now (BYND)]

(翻訳、編集:山口佳美)

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