フォーチュンが「中国500強企業」発表。日本で人気の火鍋チェーンが初登場

米フォーチュン誌が10日、中国の上場企業を2018年の売上高でランク付けした「中国500強企業」を発表した。

500社の売上高合計は前年比14.8%増の45兆5000億元(約717兆円)で過去最高を更新した一方、純利益合計は同4.21%増の3兆6250億元(約57兆円)で、前年が24.24%伸びたことを考えると物足りない数字となった。

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エンターテインメント要素を盛り込んだ火鍋チェーンの海底撈火鍋は急成長を続けている。

REUTERS/Jason Lee

中国ではフォーチュン誌の「500強」に入ることが大きな名誉とされ、上場企業の紹介文にはしばしば「フォーチュン500強企業」との言葉が出てくる。とはいえ、上位に並ぶのはおなじみの国有企業ばかりで、メディアは「我が省から●社ランクイン」(地域メディア)、「エネルギー業界から●社ランクイン」(業界紙)など、独自の切り口を探して報じている。ということで私も、「日本でも知名度が高い企業」という切り口で、ランキングを紹介する。

初登場企業

2019年の初登場企業は42社。世界的にも知名度が高いスマホメーカーのシャオミ(小米科技、XIaomi)は53位で初めてランクインした。もっとも同社は2018年7月に上場したため、それまではランキングの対象外だった。

売上高170億元(約2680億円)、482位で初登場した海底撈火鍋は、2015年に日本にも進出。東京の池袋、新宿などに出店している。日本での人気も上々のようで、7月に合コンで新宿店を利用した中国人女性(33)は、「店が込みすぎて、1時間半しか滞在できなかった」とぼやいていた。

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フォーチュンが発表した中国500強の上位20社。

BAT対決

アリババが3453億元(約5兆4400億円)で2018年から11つ順位を上げ24位。テンセント(騰訊)が3127億元(約4兆9270億円)で27位(2018年は27位)。バイドゥ(百度)が1つ順位を落として92位だった。

実は非国有企業では、保険会社の中国平安保険がトップで4位。アリババのライバルのJD.com(京東商城)が1つ順位を上げて17位と、BATを上回っている。

ただし、500強企業を「純利益」順に並び変えると、テンセント(約787億元)とアリババ(約696億元)はトップ10に入る。そしてフォーチュンによると、純利益上位10社の合計額(1兆4600万元)は、500企業全体の40.3%を占める。

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「マオタイ」という名のバイジュウメーカーと言うと、聞いたことがある人も多いのでは?

gnoparus / Shutterstock.com

利益率最高

最も利益率が高い企業は高級アルコールメーカーの貴州芽台(マオタイ)。中国への出張経験者なら、接待などで飲んだことがあるかもしれない。同社の利益率は45.6%にも達する。ちなみに利益率上位40社のうち商業銀行が21社を占めた。中国はフィンテック企業の台頭が目覚ましく、既存金融機関の立場が揺らいでいるが、数字を見る限り、銀行はまだまだ儲かる業界のようだ。

赤字王

500社のうち赤字企業は30社あり、その額は計1771億元(約1兆8450億円)に達する。

最も赤字が多かったのは、テンセント傘下の美団点評で1155億元(約1兆8200億円)。同社は主力事業の出前アプリで、アリババグループのライバル企業とシェア争いを繰り広げ、黒字のめどが立たない。また、2018年4月に買収したシェア自転車のモバイクの事業でも巨額の赤字を出している。

(文・浦上早苗)

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