ドミノ・ピザは無人車両を使ってピザを配達するため、自動運転技術を開発するニューロと提携した。
Domino's Pizza
- ドミノ・ピザは人間の労働者が高すぎるため、自動配達ロボットの導入を目指している。
- 同社は今秋、配達コストと労働市場への依存を低減するため、テキサス州ヒューストンで無人車両のトライアルを行う。
- 最低賃金の上昇、記録的に低い失業率、そして、激しさを増す飲食店や食料品店の配達プラットフォームとのドライバーの奪い合いがドミノ・ピザの人件費を押し上げている。
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ドミノ・ピザは人間の労働者が高すぎるため、自動配達ロボットの導入を目指している。
同社は6月、無人車両を使ってピザを配達するため、自動運転技術を開発するスタートアップのニューロ(Nuro)と提携した。トライアルは今秋、テキサス州ヒューストンで行われる予定で、ドミノ・ピザのCEOリチャード・アリソン(Richard Allison)氏は7月16日の決算発表で、このトライアルについて「労働市場への依存を減らし、配達コストを下げるためのさらなる一歩だ」と語った。
複数の州や都市で上昇する最低賃金、記録的に低い失業率、そして、激しさを増すウーバーイーツ(Uber Eats)やインスタカート(Instacart)といった、飲食店や食料品店の配達プラットフォームとのドライバーの奪い合いが、ドミノ・ピザの人件費を膨らませてきた。同社の人件費は0.4%増えて、2019年前期の店舗売り上げの30.2%を占めた。営業利益は0.1%増の23%だった。CFOのジェフリー・ローレンス(Jeffrey Lawrence)氏は、「優秀な人材を集め、つなぎとめておくために、我々はさらに多く払っている」と語った。
ドミノ・ピザの増大する人件費への対抗策の1つは、ドライバーを給料を必要としない自動配達ロボットに置き換えることだ。同社はまた、配達コストを削減し、潜在的な従業員候補を増やすため、アメリカでは配達手段を自動車から自転車や電動バイクにシフトする。アリソン氏は、「誰もが自動車を持っているわけではなく、特に18~28歳といった年齢の若者で車を持っている人は少ないだろう」と語った。
[原文:Domino's Pizza wants to roll out self-driving delivery robots because humans are too expensive]
(翻訳:吉岡華織、編集:山口佳美)