人気殺到! 東京五輪カヌー会場で実施の「ラフティング体験」が激しすぎた

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東京オリンピック・パラリンピックのカヌー・スラローム会場コースを、ラフティングで体験。

モニターツアーより提供

東京オリンピック・パラリンピックの競技会場が続々と完成している。その中で一足先にコースが完成したのが、ボート・カヌー競技が開かれる「 カヌー・スラロームセンター 」(東京都江戸川区)。7月は平日限定で、一般向けにラフティングでコースを体験できるモニターツアーが行われている(すでに全日満員)。料金は3500円。五輪会場をじかに味わえる貴重な経験ができるとあって、申し込んで7月中旬に参加した。

朝、天気はあいにくの雨。会場はJR葛西臨海公園駅から徒歩約10〜15分。個人的にカヌーもラフティングもしたことがなかった。せいぜい観光で海や川でボートに乗ったことがあるくらい。

まずコース横にあるプレハブ小屋で、ラフティングの映像を見て、モニターツアーのアンケートを記入した。続いて更衣室でウェットスーツに着替え、ヘルメットとライフジャケットを着用した。

外に出てパドルを受け取り、コースへ。参加者12人が2艇のラフティングボートに分かれて乗り、いよいよ体験が始まった。

モニターツアーいよいよスタート

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撮影:今村拓馬

全員が位置につくと、記者のボートに同乗してくれたツアー担当者の柴田大吾さんが、「前こぎ」「後ろこぎ」といったパドルの使い方、「しゃがむ」「右寄り」「左寄り」といったボート上での動きを教えてくれた。ラフティングではパドルの動きに注意しないと、同乗者のパドルが顔面に当たることがあるそうだ。

上空から見たカヌー会場

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撮影・今村拓馬

6月に完成した「カヌー・スラロームセンター」は、競技コースが長さ200メートル、幅10メートル。青いブロック3000個が各所に配置されて、コース上にうねりや渦を発生させる。水を動かす4つの大きなポンプがあって、基本的にはその内の3つを動かしていて、コースに毎秒12トンの水を送り込んでいるそうだ。(2018年5月20日撮影)

まずはウォーミングアップコースで練習

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撮影:今村拓馬

まずは水の流れが穏やかなウォーミングアップコースで練習した。柴田さんの「右側の人、前こぎ!」「全員、後ろこぎ!」といったかけ声に合わせて、手に持ったパドルを動かした。6人でこいでいるせいか、ちょっとした動きでボートは進む。「前の人の動きに合わせましょう」という柴田さんのアドバイスにならい、皆で「いち!に!」と声を合わせていくとうまく動くようになってきた。

落ちた人を助ける練習も

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撮影・今村拓馬

落ちた人をどう助けるかも教えてくれた。実践練習のため、記者が水に落ちることに…。さっそくびしょぬれになった。ちなみに、コースの水の深さは1メートル30センチで足がついた。水が冷たいんだろうなと思ったら、全く冷たくない。26度だという。また、会場は海の横なので、コースで使われてる水は海水なのかと思い込んでいたが水道水だった。

そして本番コースへ

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撮影:今村拓馬

慣れてくると、いよいよ本番のコースへ。目の前に見える水の流れは、明らかに穏やかではない。これ大丈夫かよ……という不安の中、「はい!前こぎしましょう!」とコースに突入。高低差があるのでボートが水面に突っ込む。たいした高さではないが、その瞬間の気持ちは、遊園地にある急流滑りだった。しかし、アトラクションとちがって、ラフティングはこちらでパドルを使ってコントロールしないといけない。

思った以上にハード

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撮影:今村拓馬

柴田さんの「前こぎしましょう!」のかけ声に、全員ぬれながら必死になってこいだ。流れがあるので、コントロールがうまくいかない。しかも、ブロックが10メートル幅の両サイドにあるので、意外とコースが狭く感じる。すぐにボートがブロックに当たったり、乗り上げたりした。

ベルトコンベヤーもある

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撮影:今村拓馬

コースの途中には激しい渦があるところや、水が逆流しているところがあった。逆流しているところにボートがうまく乗ると、一瞬だが停止しているような不思議な状態になった。途中で止めながら、コースを15分ほどかけて下った。下り切ったら、ベルトコンベヤーで上って再びコースへ。

コース上で豪快に「犬神家の一族」のように落水

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モニターツアーより提供

そして2週目。柴田さんから「せっかくなので、大塚さん、前列にいきますか!」と、前列に乗った。当然同じコースだが、ボートの前面に座ると、気のせいかもしれないが、より水流の激しさを感じる。ブロックに少し乗り上げた時だった。体が浮いて、自分だけ水面に豪快に落下!その際、足がブロックにあたる羽目に。同乗者がパドルを使って引き上げてくれた。

ボート最前列で激しい水しぶきが顔面直撃

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撮影:今村拓馬

さらに、柴田さんが取材に気を遣ってか、水が豪快にかかる姿を撮れるように、記者をボートの最前列に座らせてくれた。激しい水しぶきが顔面を直撃する。何度も鼻と耳に水が入った。ラフティングボートなので、ある程度水面から高さはあったが、カヌーとなるともっと水面に近いところでこぐという。この会場は日本初の人工の競技場で、これまで日本で練習や大会を行う際には、自然の川にコースを作っていた。水温も低く、水中に落ちると体が固まるそうだ。カヌー競技の大変さを改めて知った。

ツアー終了。疲労こんぱいでポーズ取れず

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撮影:今村拓馬

2周目も終わりツアー終了。スタート地点に戻り、全員で記念の「丸」ポーズのはずだったが、一人だけ体力が尽き果て丸ポーズが取れなかった。

貴重な経験で参加者も満足

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柴田さんのイタズラで全員落水。

撮影:今村拓馬

今回モニターツアーに参加した方に感想を聞いてみた。

千葉県から参加した長洲美穂さんは、中学生の娘がカヌー・スラロームの選手。「東京は間に合わないだろうが、パリ(2024年五輪)の星」(ツアースタッフ)と評される実力の持ち主だそう。

長洲さん自身も審判員の資格を持っている。本当は娘さんが参加したかったらしいが、平日ということで学校があり「私が代わりに体験しにきました(笑)。娘から『コースをしっかり見てきて』と言われました」「水がパワフルですね」と感心していた。

我々とは別の艇に乗った参加者、吉田英記さんはなんと福島県から朝一番の新幹線に乗って2時間半かけてやってきた。自身は学生時代にカヌーをやっていた。東京オリンピックのカヌー競技のチケットに当選したこともあって「せっかくだからと申し込みました。楽しかったです」と満足げだった。

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モニターツアーで記者のボートを担当した柴田さん。

撮影:今村拓馬

カヌー・スラロームセンター では10月に 東京五輪のプレ大会「READY STEADY TOKYO」のカヌー(スラローム)競技が行われる。今回体験した本番コースは「恐らく、プレ大会など踏まえて、五輪本番までに手直しされると思います」(柴田さん)という。

今回五輪会場を体験できたことで、今まで、まだどこか他人事だった東京オリンピック・パラリンピックを身近に感じることができた。1年後が待ち遠しい。

(文・大塚淳史)

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