トム・クルーズのジャケットに異変! 映画『トップガン』の続編は、中国共産党に配慮か

映画『トップガン』の場面

Paramount Pictures / Business Insider

  • 映画『トップガン』の続編は、トム・クルーズ演じる通称「マーベリック」のジャケットを変更することで、中国共産党の力に屈したようだ。
  • 中国は台湾の主権を匂わせるようなどんな企業に対しても、強く抗議することで知られていて、1986年の映画でマーベリックが着用していたジャケットには、台湾の旗がついていた。
  • だが、続編では、マーベリックのジャケットから台湾の旗が消えている。日本の国旗も消えた。
  • 中国は海外の映画やテレビ番組を厳しく検閲していて、世界最大の映画市場としてアメリカに取って代わろうとする中、映画製作会社はますますその要望に応じるようになっている。

米海軍航空隊への志願者を5倍に増やした映画『トップガン』の続編は、トム・クルーズ演じる通称「マーベリック」のジャケットを変更することで、中国共産党の力に屈したようだ。

7月18日にリリースされた『トップガン:マーベリック』の予告編で、トム・クルーズはおなじみのレザー・ジャケットを着ているのだが、何かが違う。

観察眼の鋭いツイッター・ユーザーは、その独立心の強さで知られるマーベリックが、中国をなだめるために変更されたと思われるジャケットを着ていると、指摘した。

マーベリックの以前のジャケットには、実在するアメリカの戦艦による日本、台湾、西太平洋での活動を記念した「Far East Cruise 63-4, USS Galveston」と書かれた大きなパッチがついていた。このパッチには、アメリカ、国連、日本、台湾の旗も見えた。

だが、続編では、アメリカと国連の旗はパッチにあるものの、日本と台湾の旗はなく、ガルベストン(Galveston)にも触れていない。

似たような旗は見えるが、Business Insiderはこれが何の旗なのか、確認できなかった。

パラマウント・ピクチャーズにコメントを求めたが、これまでのところ回答は得られていない。

中国は、台湾を承認もしくは台湾を国と呼ぶ組織に対し、たびたびボイコットや報復をしてきた。中国は複数の航空会社に台湾を国として呼ばないよう警告し、企業側はいずれもその圧力に屈した。こうした動きを、アメリカは「オーウェリアン・ナンセンス」と呼んできた。

日本は第二次世界大戦中、中国を占領していて、戦後70年以上が経った今も二国間の関係は完全に良好とは言えない。中国はしばしば、日本の占領軍を殺害する中国人主人公を描いたプロパガンダ映画に資金を出している。

アメリカは公式には今も台湾を中国の分離領土としているが、6月初めに出した「インド太平洋戦略報告」では台湾を国と呼び、中国政府の怒りを買っていた。

大手スタジオによる人気映画の続編『トップガン・マーベリック』は、中国の検閲と観客に受け入れられる映画を作ることで、興行収入を最大化しようと考えたのかもしれない。

中国は海外の映画やテレビ番組を厳しく検閲していて、世界最大の映画市場としてアメリカに取って代わろうとする中、映画製作会社はますますその要望に応じるようになっている。

[原文:'Top Gun' appears to bow to China’s communist party by changing Maverick’s jacket]

(翻訳、編集:山口佳美)

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