水拭きロボ掃除機「ブラーバ ジェットm6」はここまで賢くなった

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アイロボットが発売する「ブラーバ ジェットm6」。

撮影:大塚淳史

自動掃除ロボット「ルンバ」シリーズで知られるiRobot(アイロボット)は、床拭きロボット「ブラーバ ジェットm6」を7月26日から同社のオンラインストアと認定販売店で発売する。価格は6万9880円(税別)。

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アイロボットジャパンの挽野社長が「ブラーバ ジェットm6」を披露。

撮影・大塚淳史

日本でも人気のルンバとブラーバ ジェットは、シリーズで累計300万台を販売している。ルンバは2月に「ルンバi7」、翌3月に「ルンバi7+」を発売。「水拭き」の独自性をもつブラーバ ジェットシリーズも、このたび満を持しての新型発売ということになる。

既存の常識を覆すルンバとの連携機能

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アイロボットが7月26日から日本で発売開始する床拭きロボット「ブラーバ ジェットm6」(写真右)は、「ルンバi7」や「ルンバi7+」と自動で連携する。

撮影:大塚淳史

アイロボットジャパンの挽野元社長が「既存の常識を覆す。新たな歴史が始まります」と意気込んだ今回の新製品。

最大の特徴は「Imprint(インプリント)リンク」、つまりルンバとの連携にある。ルンバが掃き終わった後に、クラウドへ終了の通知がいき、さらにクラウドからブラーバ ジェットに通知がいって、自動的に拭き掃除が始まるという仕組み。内蔵するジェットスプレーで油汚れの箇所などをきれいに拭く。

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「ブラーバ ジェットm6」の最大の特徴は「インプリント・リンク」機能。

撮影:大塚淳史

挽野社長は二つを連携させる理由に、2018年に発表したスマートホームビジョンとの合致をあげた。

「IoTデバイスはいろいろすでにあるが、操作のためスマホを立ち上げて、たくさんあるアプリから対応する機器を選び、一つ一つ起動してから操作する。便利なようで便利ではない。(今後は)ロボット同士が連携して自動的に動くことで、便利になる。ロボットやIoTが連携しているスマートホームを目指していきたい」(挽野氏)

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アイロボットがかかげるスマートホーム構想。

撮影・大塚淳史

挽野社長は同社が掲げるスマートホームのあるべき姿として、「Simple:人はただ生活するだけ。家自身が全てやってくれる」「Automated:人の手を煩わせることなく、全て自動で調整、メンテしてくれる」「Personal:住む人の好みにぴったりと合わせてくれる」の3点を紹介した。

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インプリント・スマートマッピングで効率よく掃除する。

撮影:大塚淳史

また、ブラーバ ジェットm6には、ブラーバシリーズ初となる環境認識カメラを搭載。「ルンバi7」や「ルンバi7+」に搭載された、間取りを自動学習する「インプリント・スマートマッピング」機能を搭載し、環境認識によって効率的な拭き掃除ができるようになった。最大10フロアまで登録ができる。

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アプリを通して、進入禁止エリアも設定が可能。

撮影・大塚淳史

ロボット掃除機分野は成長市場

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日本のロボット掃除機の市場シェアを拡大している(アイロボット・ジャパン調べ)。

撮影:大塚淳史

同社調べによると、ロボット掃除機の国内市場において、販売額ベースで2019年1〜6月は73%のシェアを握り、2018年同期の63%からさらに市場を獲得している。ロボット掃除機の市場成長率は10%とまだ伸びしろがある。

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「ブラーバ ジェットm6」に取り付ける使い捨てウェットパッド。

撮影:大塚淳史

挽野社長は「ますます掃除が簡単に、便利に、きれいになる。家全体をロボットと考えて、アイロボットのスマートホーム構想の第一歩としたい」と話した。

(文、写真・大塚淳史)

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