7月24日、Flightradar24は22万5000以上のフライトを記録した。
Flightradar24
- フライト追跡サービス「Flightradar24」によると、7月24日、22万5000以上のフライトが記録され、1日のフライト数としてはこれまでで最多となった。
- これは、世界中のフライトが包括的に追跡できるようになったことにもよるが、空の交通量は着実に増加している。
- 軍用機など機密性の高いフライトを除外しているので、実際のフライト数はもっと多くなる。
7月24日、世界のフライトは22万5000回を超え、これまでで最多となった。
リアルタイムのフライト追跡サービス「Flightradar24」は、フライトのモニタリングを開始して以来、これほど多くのフライトを記録したのは初めてとツイートした。
地図には24日の0時から午後11時59分(協定世界時)の間に飛行した、追跡可能な航空機をほぼすべて表示していると広報担当者のイアン・ペチェニク(Ian Petchenik)氏は語った。
「昨日、我々は初めて22万5000以上のフライトを記録した。今まさに2万以上のフライトを追跡している」
地図には貨物機、旅客機からヘリコプター、プライベートジェット、グライダー、観光フライト、自家用機まで、あらゆるものが含まれている。
Flightradar24は、航空機の放送型自動位置情報伝送・監視(ADS-B)トランスポンダからの信号、マルチラテレーション(MLAT)による計算(トランスポンダの信号を組み合わせた位置計算)、レーダーデータなど公に入手可能なデータを組み合わせてフライトを追跡している。
追跡の範囲、そして結果としての22万5000という数字は、軍用機などの機密性の高いフライトを除外している。
理論的には、Flightradar24がフライトの追跡と記録を開始した2006年以前に、もっと多くの航空機が飛んでいた可能性もあり得るが、世界中の航空機の数は増え続けているので、それはないだろうとペチェニク氏は語った。
また同氏は、飛行機の増加がこの記録的な数字の主な原因ではあるものの、これまで以上に高い割合で航空機がADS-Bを採用していることもその原因になっていると述べた。
2019年中に少なくともあと数回は記録が破られる可能性が高い、もしかすると同じ週のうちに破られるかもしれないとペチェニク氏は述べた。7月下旬と8月上旬は一般的に、航空交通量が最も多い時期だ。
22万5000という数字は、乗客数や貨物量、総飛行距離など、すべてを示しているわけではない。
ツイッターユーザーの中には、増加を続ける空の旅は環境に害を及ぼし、気候変動の要因になっていると批判する人もいる。旅客機は、人間による炭素排出量の2〜3%を占めている。
(翻訳:一柳優心、編集:Toshihiko Inoue、増田隆幸)