気候変動もその背景に…… 写真で見る、都会でたくましく生きようとする動物たち

サル

Frank Bienewald/LightRocket via Getty Images

  • これから紹介する動物たちの写真は、都会に住む動物たちの日々の暮らしをとらえたものだ。
  • ワシントン・ポストによると、気候変動によってこれまでとは異なる種が都会に入ってきているという。
  • もともとの生息地が住めなくなり、都会へ追われた種もいれば、都会の方が生活しやすいから移ってきた種もいる。
  • いずれにせよ、こうした動物たちは都会の片隅で生きていく術を学んでいる。

動物たちは、比較的狭いスペースに住み、夜になると活動的になり、車に引かれないように道を渡る方法を学ぶなどして、都会の暮らしに適応していると、ナショナルジオグラフィックは報じている。多くの動物たちが、都市開発のせいで住む場所を失っている。

イノシシ

イノシシ(インド)。

Anuwar Ali Hazarika/Barcroft Media/Barcroft Media via Getty Images

Source:National Geographic

この野生のイノシシたちもその1例だ。アジアやヨーロッパで、山を下りてきた野生のイノシシが目撃されている。

イノシシ

イノシシ(中国)。

China Photos/Getty Images

Source: The Guardian

同じ理由から、コヨーテもアメリカ各地のさまざまな都市で生活している。コヨーテは縄張り意識の強い動物で、郊外から次第に縄張りを広げている。

コヨーテ

コヨーテ(アメリカ)。

Gerard Garay/Getty Images

Source:Business Insider

隠れるのがうまいコヨーテだが、年間40万頭が命を失っている。オハイオ州立大学の野生生物の生態学者Stan Gehrt氏は、「コヨーテほど迫害されている種はいない」とナショナルジオグラフィックに語った。

コヨーテ

コヨーテ(アメリカ)。

Mike Albans/NY Daily News Archive via Getty Images

Source:National Geographic

もともとの生息地が縮小されるにつれ、クマも都会の暮らしに適応している。ナショナルジオグラフィックによると、都会に生きるクマは野生のクマに比べて、活動的でないという。

クマ

クマ(アメリカ)。

David McNew/Getty Images

Source: National Geographic

都会に住むラングールたちは、野生のラングールに比べてかなりラクな生活を送っている。インドでは、こうしたサルたちが人間と興味深い関係を築いている。

ラングール

ラングール(インド)。

Elena Odareeva/Getty Images

Source:"Planet Earth II"

ラングールはヒンズー教徒から神の使者と崇められていて、毎日、人間が食事を与えている。

ラングール

ラングール(インド)。

Amit Dave/Reuters

Source:"Planet Earth II"

ただ、同じサルでもアカゲザルは残念ながら、ラングールと同じような見方はされていない。その結果、アカゲザルは人間から食べ物を盗んでいる。

アカゲザル

アカゲザル(インド)。

Frank Bienewald/LightRocket via Getty Images

Source:"Planet Earth II"

21世紀に入ってから、オオカミはドイツやデンマーク、オランダ、ルクセンブルクの人口の多い地域へと移動している。パリの近くで目撃されたこともある。

オオカミ

オオカミ(ドイツ)。

Morris MacMatzen/Getty Images

Source: The Guardian

The Atlanticによると、アジアのスナドリネコは、2015年に鯉を捕まえる姿がとらえられるまで都会で目撃されることはなかった。

スナドリネコ

スナドリネコ。

DeAgostini/Getty Images

Source:The Atlantic

インドのムンバイは、世界で最も多くのヒョウが生息する地域だ。ただ、その姿を都会で目にすることはほとんどない。ヒョウが狩りをするのは夜だからだ。だが、彼らは人間を見ている。

ヒョウ

ヒョウ(インド)。

Rare Shot/Barcroft Images/Barcroft Media via Getty Images

Source:"Planet Earth II"

Planet Earth IIによると、 この地域では過去25年間で約200人がヒョウに襲われたという。ナショナルジオグラフィックによると、都市が膨張する中、ヒョウは行き場を失っている。

ヒョウ

ヒョウ(インド)。

Rare Shot/Barcroft Images/Barcroft Media via Getty Images

Source:"Planet Earth II",National Geographic

だが、ヒョウは通常、人間を食べない。彼らは主に家畜の豚を食べている。

ブタ

ブタ(インド)。

tirc83/Getty Images

Source:"Planet Earth II"

都会に住むアライグマは木の上ではなく屋根の上に住み、アライグマの赤ちゃんはしばしば煙突の中で暖を取っている。

アライグマ

アライグマ。

Caroldk10/Getty Images

Source:"Planet Earth II"

中には、都会で見つけたゴミを自身の強みとして使う者もいる。オーストラリアのタウンズビルでは、ニワシドリはメスを感心させるため、明るい色の物体を集めて、巣に飾っている。

ニワシドリ

ニワシドリ(オーストラリア)。

JohnCarnemolla/Getty Images

Source:"Planet Earth II"

BBCによると、アナグマは田舎と同じくらい、都会でもしばしばその姿が目撃されている。アナグマが都会に意図的に移ってきたのかどうかは分かっていない。

アナグマ

アナグマ。

Avalon/Universal Images Group via Getty Images

Source:BBC,BBC

ナショナルジオグラフィックによると、気候変動がアメリカの南西部を干上がらせていて、その結果、シカたちは緑の草と水を求めて都会や郊外へと移動。シカを捕食するマウンテン・ライオンもそれを追って移動している。

マウンテン・ライオン

マウンテン・ライオン(アメリカ)。

UniversalImagesGroup/Getty Images

Source:National Geographic

一部の動物が都会へ移る中、マウンテン・ライオンは郊外を好む。ガーディアンによると、ロサンゼルスの外れに住むマウンテン・ライオンたちは、ほとんどその姿を見せないことから「ゴースト・キャット」として知られているという。

マウンテン・ライオン

マウンテン・ライオン(アメリカ)。

Jeff Sikich/National Parks Service/Handout via Reuters

Source: The Guardian

シカは世界中の都市で草を食べている。写真のシカたちはダブリン在住。

シカ

シカ(アイルランド)。

ArturDeba/Getty Images

Source: The Guardian

奈良のニホンジカは、神聖視されている。

ニホンジカ

ニホンジカ(日本)。

Carl Court/Getty Images

Source: The Guardian

そのため、観光客はシカを大切にし、エサをやる。

ニホンジカ

ニホンジカ(日本)。

Carl Court/Getty Images

Source: The Guardian

キットギツネもアメリカ南西部が干上がる中、都会へと移動している。カリフォルニア州ベーカーズフィールドのキットギツネは、人間の食べ物で生きている。彼らはゴルフコースや排水ピット、空き地、学校の敷地などで暮らしている。

キットギツネ

キットギツネ(アメリカ)。

Auscape/Universal Images Group via Getty Images

Source:National Geographic

キツネは世界中の都市で目撃されているが、特にロンドンではよく見かける。

キツネ

キツネ(イギリス)。

Dinendra Haria/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

Source:BBC

中には、野生よりも都会の方が理想的な生息地になり得ると考えて、都会に住む動物もいる。冬の寒さを逃れようと、ローマを目指して飛ぶムクドリのように。

ムクドリ

ムクドリ(イタリア)。

Chris Helgren/Reuters

Source:"Planet Earth II"

ムクドリは群れを成して飛び、日が沈むと騒がしくなることで知られる。

ムクドリ

ムクドリ(イタリア)。

Chris Helgren/Reuters

Source:"Planet Earth II"

Planet Earth IIによると、ハヤブサの理想的な生息地はニューヨーク市だ。高層ビルが彼らに巣作りに適した場所を提供しているという。ニューヨーク市は、ハヤブサの巣が地球上で最も多く存在する場所だ。

ハヤブサ

ハヤブサ(アメリカ)。

Leipzig/Sebastian Willnow/picture alliance via Getty Images

Source:"Planet Earth II"

だが、Planet Earth IIによると、世界中で最も成功した都会の鳥はハトだ。

ハト

ハト(トルコ)。

Altan Gocher/NurPhoto via Getty Images

Source:"Planet Earth II"

都会暮らしのヨーロッパオオナマズには良いニュースだ。彼らはハトを食べる。

ヨーロッパオオナマズ

ヨーロッパオオナマズ(ドイツ)。

Patrick Pleul/picture alliance via Getty Images

Source:"Planet Earth II"

ハイエナが都会に住むのは、人間と長きにわたって特別な関係を築いているからだ。

ハイエナ

ハイエナ(エチオピア)。

Eric Lafforgue/Art in All of Us/Corbis via Getty Images

Source:"Planet Earth II"

エチオピアでは、ハイエナは悪霊を食べてくれると考えられていて、400年以上前から精肉店で働く人たちなどが不要な骨をハイエナに与えてきた。

ハイエナ

ハイエナ(エチオピア)。

HomoCosmicos/Getty Images

Source:"Planet Earth II"

中には、至近距離からハイエナに肉を与える人も。

ハイエナ

ハイエナ(エチオピア)。

Eric Lafforgue/Gamma Rapho via Getty Images

Source:"Planet Earth II"

都会に意図的に移る動物がいる一方で、偶然そうなってしまった動物もいる。都会でうまく生きていく動物もいれば、このタイマイのようにうまくいかない動物もいる。

タイマイ

タイマイ(タイ)。

REUTERS/Chaiwat Subprasom

Source:"Planet Earth II"

ふ化したばかりのカメたちは、できるだけ早く海に向かおうとする。

タイマイ

タイマイ(オーストラリア)。

Inger Vandyke /VW PICS/Universal Images Group via Getty Images

Source:"Planet Earth II"

だが、海岸沿いの街では、ふ化したカメの80%がその光に引きつけられて、海ではなく街へと向かう。だが、こうしたカメたちは都会の暮らしに適応できず、その大半が車にひかれたり、排水溝にはまってしまう。

バルバドス

夜のバルバドス。

Four Oaks/shutterstock

Source:"Planet Earth II"

シンガポールといった一部の都市では、積極的に自然を大事にしている。写真の「スーパーツリー」は、高さ50メートルの金属製の建築物で、植物と動物でいっぱいだ。

スーパーツリー

シンガポールの「スーパーツリー」。

Dominik Probst/Oneworld Picture/Universal Images Group via Getty Images

Source:"Planet Earth II"

シンガポールは他にも、45年をかけて200万本の木を植えていて、ビロードカワウソといった動物たちが街に戻ってきた。これもシンガポールの緑化政策のおかげだ。

カワウソ

カワウソ(シンガポール)。

REUTERS/Edgar Su

Source:"Planet Earth II"

事実、シンガポールではカワウソの数が増えている。水路があり、捕食者がいないおかげだ。

カワウソ

カワウソ(シンガポール)。

Xinhua/Then Chih Wey via Getty Images

Source:BBC Earth

街の緑化はイタリアのミラノでも進められていて、「縦に伸びる森」がある。こうした高層ビルには2万種類以上の植物が植えられていて、数種類のハチや約20種類の鳥が住んでいる。

縦に伸びる森

「縦に伸びる森」(イタリア、ミラノ)。

Inigo Bujedo Aguirre/View Pictures/Universal Images Group via Getty Images

Source:"Planet Earth II",Lonely Planet

[原文:Animal photos show how different species are adapting to city life]

(翻訳、編集:山口佳美)

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