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長時間労働をする人が増えるにつれ、「バーンアウト(燃え尽き症候群)」が大きな問題となっている。
ハッピーでいることは、長期的な健康にとって重要だ。免疫力を高め、傷の治りを早め、長生きにもつながるという。
あなたの幸福度をアップする、科学的に証明された8つの方法を紹介しよう。
1. 働き過ぎない
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「もううんざり! 」と思うことが多いなら、それは仕事のせいかもしれない。
仕事上、"大変な日"や"大変な1週間"があるのは普通のことだが、心理療法士で『13 Things Mentally Strong People Don't Do』の著者でもあるエイミー・モリン(Amy Morin)氏によると、自分に合わない仕事はうつにもつながりかねない。
また、"働き過ぎ"は死の間際にある人が人生最大の後悔として挙げるものの1つだ。
もし自分が常に仕事のことばかり考えていて、朝起きるのが辛いなら(そして実際、病気になってしまったなら)、今こそ目の前の仕事を辞めて、もっと幸せになれそうな何か別の仕事を見つける時なのかもしれない。
2. 家族と過ごす時間を増やす
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死の間際にある人がもう1つ人生最大の後悔として挙げるのが、家族や友人と十分な時間を過ごさなかったことだ。
家族との強い絆が長期的な幸せにとって重要だということは、これまでの研究でも指摘されている。72年間にわたって268人の男性を追跡したある研究によると、年齢を重ねてから幸せを感じている男性の約93%は、兄弟や姉妹と良い関係を築いていた。
タイム・マネジメントの専門家で『Off the Clock』の著者でもあるローラ・バンダーカン(Laura Vanderkam)氏は、仕事とプライベートのバランスを取るのに苦労している人は、スケジュール上で家族との時間をあらかじめブロックしておくといいと、Business Insiderに語った。
3. 職場に近い場所にできるだけ住む
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5年間にわたって2万6000人の従業員の通勤を調査した西イングランド大学の研究によると、職場へ行くために車を運転する時間は、短い人の方が幸福度が高いことが分かった。
通勤時間が伸びれば伸びるほど、仕事に対する満足度が低下し、メンタルヘルスが悪化するという。事実、1日あたりの通勤時間が20分増えると、給料が19%カットされるのと同じだけの影響がある。
将来の幸福度をアップするには、職場に近い場所に引っ越してみよう。
4. ボランティアに参加し、他人を助ける
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人助けは自分の助けになる。
過去20年に行われた40の研究をレビューした2013年の研究では、ボランティアに参加することが自分自身の幸福度を高め、長生きにもつながることが分かった。
Happifyの調査では、ボランティアを実践している人は、自分の気持ちがポジティブになるだけでなく、ストレスを低下させ、病気をコントロールする助けにもなると話している。
また、2017年の研究では、他者を助けると、幸せを感じる脳の領域が活性化することが分かった。
5. 友人と連絡を取り合う
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友情を維持することは、長く幸せな人生を送るためにも重要だ。
加齢に関するオーストラリアのある調査によると、友人の多い人はそうでない人に比べて22%長生きすることが分かった。死の間際にある人が、友人と連絡を取り合わなかったことを人生最大の後悔の1つに挙げるのも自然なことと言えそうだ。
年齢を重ねるとともに交友関係は狭くなりがちだが、同じ場所を頻繁に訪れるなどして、社会的なつながりを強化することはできる。
6. 感謝の気持ちを行動で示す
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自分にないものではなくあるものに集中した方が、長期的には満足感がアップする。
カリフォルニア大学デービス校の研究で、ボランティア参加者に自分がありがたいと感じたことを記録するよう依頼したところ、10週間後、彼らは自分の人生に対する楽観的な見方が強まり、肉体的にもより健康になったように感じると答えた。
感謝の気持ちを行動で示すことは、成功にもつながる。Business Insiderが以前報じたように、オプラ・ウィンフリーやリチャード・ブランソンといった成功者たちは日々、自身がありがたいと感じることに集中する時間を作っている。
7. 雑談をする
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友好的な振る舞いは、自分の幸せにつながる。
2014年のある研究によると、カフェに入ってバリスタと雑談する人は、沈黙したままの人よりも幸せな気持ちで店を後にしていることが分かった。被験者には、笑顔を浮かべたり、アイコンタクトするだけでなく、短くてもしっかりとした会話をするよう指示した。
研究を行ったエリザベス・ダン(Elizabeth Dunn)氏は以前Business Insiderに対し、「人間は社会的交流をするようデザインされているのだ」と語った。「こうした交流は、わたしたちの健康にとって驚くほど重要で、一瞬の交流でも違いが出てくる」という。
8. 頻繁に運動をする
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エクササイズは脳内のエンドルフィンを増加させ、自己イメージを向上させる。これは、どちらも幸福度をアップさせる。事実、アメリカ人120万人を対象に、その物理的な行動と心理状態を追跡した調査によると、エクササイズはお金以上にその人の幸福度をアップさせることが分かった。
中でも筋力トレーニングやエアロビクスは、気分の落ち込みを減らし、長期的な心臓の健康を向上させるには特に良さそうだ。健康で幸せな人生を送りたいなら、ダンベルを持とう。
[原文:8 ways to make sure you grow happier as you get older]
(翻訳、編集:山口佳美)