AP
- テキサス州とオハイオ州で発生した2件の銃乱射事件を受け、アップルのティム・クックCEOがツイートでコメントを述べた。
- クックは、銃暴力に対してアメリカ政府が何も行動しないことを「狂気」と呼び、銃規制強化に向けた政府の動きが明らかに欠如していることに触れた。
- さらに政治家たちに「責任を押し付けあうことをやめ、この暴力に取り組むために団結しよう」と呼びかけた。
アップルのティム・クックCEOは「我が国で起きていることに胸が張り裂けそうだ」とツイート、8月3日(現地時間)にテキサス州とオハイオ州で発生した2件の銃乱射事件において、24時間も経たないうちに29人が殺害されたことに言及した。
また同氏は、アメリカ政府の銃暴力をコントロールしようという取り組みは、これまでのところ効果がなく、存在すらしていないと示唆し、「狂気の定義は、同じことをしながら、違う結果を期待すること」と述べた。
クックは政治家を批判しているわけではなく、「異なる意見を持つ善意ある人々が、責任を押し付け合うことをやめ、この暴力に取り組み、我々の国のために団結する時」と述べた。
「我が国で起きていることに胸が張り裂けそうだ。狂気の定義は、同じことをしながら、違う結果を期待すること。異なる意見を持つ善意ある人々が、責任を押し付け合うことをやめ、この暴力に取り組み、我々の国のために団結する時」
8月3日、テキサス州エル・パソのウォルマートで発生した銃乱射事件では20人が死亡し、少なくとも26人が負傷した。容疑者は逮捕され、当局は事件の前にインターネットに投稿された犯行予告との関連を調査している。犯行は人種差別に起因したものと見られている。
同じ3日、別の銃乱射事件がオハイオ州デイトンでも発生。9人が死亡、実行犯は射殺された。負傷者は26人とウォール・ストリート・ジャーナルは伝えた。現時点で犯行の動機は明らかになっていない。
ニューヨーク・タイムズによると、2019年の現時点までにアメリカで発生した銃乱射事件は、これで31件目と32件目になった。なお、同紙は3人以上が殺害された事件を銃乱射事件としている。
(翻訳:仲田文子、編集:増田隆幸)