【徹底飲み比べ】バーミヤンからドトールまで。本当に美味しい「タピオカ」はどれ?

タピオカ

2019年は「タピオカ元年」になるのか。

撮影:Business Insider Japan

2019年夏もタピオカブームは熱い。

そしてこの夏の話題といえば、ドトールやロッテリア、フレッシュネスなどのファストフードチェーンだけでなく、スシローなど寿司屋までタピオカに続々参入していることだ。本家以外の“ブーム便乗”ビジネスが隆盛の中、本家にも負けない味を求めて、Business Insider Japanタピオカ取材班は徹底飲み比べを決行した。

牛角、かっぱ寿司、スシローまで参入

それは、編集部での何気ないヒトコトから始まった。

てか、この夏どこでもタピオカ売ってない?

Twitterで話題になった「ドトールのタピオカ」をはじめとして、確かに今年の夏はどの店もタピオカ一色だ。専門店に限らず、大手チェーンもこぞってタピオカ関連の商品を投入しているように見受けられる。

一体どれだけの企業が、タピオカに参入しているのか?

気になり、大手が参入しているタピオカを編集部で働くインターンに調べてもらうと、その数はなんと16。

その多くが2019年からの参入なので、ここ1年でのタピオカブームがいかに沸騰しているかがわかる。以下が主なもののリストだ(50音順、カッコ内は代表的なメニュー名)。

  • エクセルシオール(パールロイヤルミルクティー)
  • かっぱ寿司(タピオカ台湾ミルクティー)
  • 牛角 (牛角タピオカシリーズ)
  • スシロー(光るゴールデンタピオカミルクティー)
  • クアアイナ(モミティ)
  • ココス(タピオカパフェ・タピオカフラッペ)
  • ジョナサン(もっちりつるん!タピオカミルクシリーズ)
  • タリーズコーヒー(タピオカほうじ茶ラテ)
  • デニーズ(クリーミーパールミルクティ)
  • ドトール(2種のタピオカドリンクシリーズ)
  • バーミヤン(黒タピオカミルクティー)
  • ファーストキッチン・ウェンディーズ(ジュエルタピオカシリーズ)
  • フレッシュネスバーガー(タピオカミルクティー)
  • プロント(タピオカ ロイヤルミルクティー)
  • ミスタードーナツ(4種のタピオカドリンクシリーズ)
  • ロッテリア(タピオカラーズドリンクシリーズ)

まさに時は「大タピオカ時代」。大手もそうでない者も皆タピオカという「大秘宝」を求めて市場に繰り出している。

しかし、本当においしい店はあるのか?私たちは、専門店ではない大手飲食店が販売しているタピオカを「便乗タピオカ」と名付け、本当においしいタピオカ店を見極めることにした。

ブラインドテイスティングを実施

タピオカ

かなり本格的なブラインドテイスティングを実施。

本当においしいタピオカ店を、とは言ったものの、予想以上の参入数の多さだ。こんなに飲んだらおなかが破裂してしまう……あわや企画破綻!なので、少し絞った。「(オフィスのある)渋谷に店があり、テイクアウトしやすいもの」とするとかなり候補が絞られた。

  • ロッテリア(タピオカラーズドリンクシリーズ)
  • バーミヤン(黒タピオカミルクティー)
  • プロント(タピオカ ロイヤルミルクティー)
  • ドトール(2種のタピオカドリンクシリーズ)
  • ファーストキッチン・ウェンディーズ(ジュエルタピオカシリーズ)

やや減りすぎな気もしないでもないが、灼熱の8月に複数の駅からタピオカを集めると、味が変わってしまうかもしれない。背に腹はかえられぬ ── この5つに、“本流タピオカ”たる「Gong Cha(ゴンチャ)」「タピスタ」を投入。「便乗タピオカは本流タピオカに打ち勝つことができるのか?」を確かめてみることに。

早速テイスティングをしようとした私たちに「待った」をかけたのが、グルメ雑誌『dancyu』の元編集部員でもある高阪編集部員だ。

食にこだわり、1年ほど前に行った「#きのこたけのこ国民総選挙、データ分析勝手にやったら意外な結末になった」という企画でも、判定方法に異常な執着心を見せて話題になった。

名前があると絶対それに引っ張られるから。ロゴを隠してやらないと意味ないよ

いわゆるブラインドティスティングってやつだ。

味わい、香り、タピオカで比較、結果は!

タピオカ

真剣な顔でブラインドテイスティングを行う編集部。

高阪部員の鶴の一声で、タピオカ調査班(20代の筆者 + 大学生インターン4名)は慌てて「タピオカ調査シート」を作成。ラベルを剥がし完全に見た目をわからなくした状態で「ティーの味わい」「香り」「タピオカの味」「総合点」を判定した。

判定に関わったのは筆者と高阪部員、そしてインターンたちの計6人。役者は揃った。さて、結果はどうだったのか ── 。

タピオカテスト

実際に使われたタピオカ評価シート。

制作:Business Insider Japan


7位:プロント(タピオカ ロイヤルミルクティー/500円)

今回の調査では好きな人が少なかったプロントのタピオカ。甘みのなさとミルクティーの薄さが人気を集めなかった理由だが、さっぱりした味が好きな人はいいかも。タピオカの形は好評価。

タピオカ

  • 総合点:★☆☆☆☆
  • ティーの味:★★☆☆☆
  • タピオカの味:★★☆☆☆
  • 香り:★☆☆☆☆

6位:ロッテリア(タピオカシェーキ(バニラ風味)/290円)

今回の布陣の中で唯一「シェーキ」タイプがロッテリア。見た目も味も他とは一線を画すため、好き嫌いが分かれた。

「フルーツ牛乳みたい」との感想もある一方、この甘さがやみつきになる、との声も。

シェーキのため、インスタにはあまり向かない。数十分もすると、写真の様子に。

タピオカ

  • 総合点:★★☆☆☆
  • ティーの味:★★★☆☆
  • タピオカの味:★★☆☆☆
  • 香り:★★★☆☆


5位:バーミヤン(黒タピオカミルクティー/431円)

なんと、中華チェーン大手のバーミヤンもタピオカに参入していた。SNSでは「インスタ映えしないタピオカ」としても有名で、パッケージも今回の中ではもっともシンプルなもの。店員さんに聞いてみると、テイクアウトで頼む人はそんなに多くないそうだ。

肝心の味の特徴は、全員一致で「甘い」の判定。トコトン甘いタピオカが好みなら、バーミヤンに行くべし。

タピオカ

  • 総合点:★★☆☆☆
  • ティーの味:★★★☆☆
  • タピオカの味:★★★☆☆
  • 香り:★★☆☆☆


4位:ドトール(黒糖ミルクM/450円)

「便乗タピオカ」企画のキッカケともなった、話題のドトールタピオカは4位という結果に。

コメントでは、ミルクティーのほろ苦さが印象強かったようだ。「苦!と思いきや後味すっきり」「さらっとして飲みやすい」との声が多かった。タピオカの評価も高く、「プルプルしていて口の中で遊びたくなる」「弾力感ある」という声も。

タピオカ

  • 総合点:★★★☆☆
  • ティーの味:★★★☆☆
  • タピオカの味:★★★☆☆
  • 香り:★★★☆☆

3位:ファーストキッチン・ウェンディーズ (ジュエルタピオカ ブラックティー/450円)

ファーストキッチンでタピオカ?って認知度はそれほど高くないかもしれないが、上位にランクイン。よくあるミルクティーではなくブラックティーと変化球タピオカなのもポイントで、「ティーっぽい」との声が多かった。

甘み、風味、タピオカの味、すべてにおいて及第点の「優等生」的タピオカだ。

タピオカ

  • 総合点:★★★☆☆
  • ティーの味:★★★★☆
  • タピオカの味:★★★☆☆
  • 香り:★★★☆☆

2位:タピスタ(厳選黒蜜ミルク/593円)

タピオカ界に彗星のように現れた「タピスタ」が2位という結果に。ピンクと水色の可愛らしいパッケージで、インスタ映えへの対応も十分。7月21日の参院選当日には「投票済用紙を見せればタピオカ半額」キャンペーンを打ち出して話題になった。

お味は「東洋を感じる」「エキゾチック」と、一風変わった味への評価が多かった。

タピオカ

  • 総合点:★★★★☆
  • ティーの味:★★★★☆
  • タピオカの味:★★★★☆
  • 香り:★★★★☆

1位:Gong Cha(ゴンチャ)(ブラックミルクティー/605円)

やはり、王者は王者だった。タピオカブームの火付け役でもある、台湾発のタピオカ店「Gong Cha」が、ブラインドテストでも満場一致でトップを獲得。

評価ポイントはそのバランスの良さだ。甘すぎず苦すぎず上品な味で、「もう一口飲みたくなる味」という意見も。

価格も王者。もっとも高いということも付記しておきたい(購入時に氷抜き・タピオカ入りなどのカスタマイズをすることで値段があがっていく仕組みだ)。

タピオカ

  • 総合点:★★★★★
  • ティーの味:★★★★★
  • タピオカの味:★★★★★
  • 香り:★★★★☆

というわけで、ブラインドテイスティングをしても「タピオカ専門店が強い」という結果が出た。

今回の試飲会で感じたことは「タピオカは奥が深い」。ミルクティーの味を取っても、タピオカの弾力や大きさを取ってもひとつとして同じタピオカはなく、女子高生たちがタピ道を極めようとしている理由がよくわかった。

そして戦いは終わりではない。今回の調査では、かっぱ寿司、牛角、ミスタードーナツなどは比較調査できなかっただけでなく「コンビニタピオカ」なるラスボスは今回、候補に入れなかった。

世界はどこまでタピオカに侵食されるのか ── 。(もし2回目があるとすれば)次は今度こそ、日本中全ての「便乗タピオカ」たちを結集させた最終決戦を、この目で確かめたい。

(文・写真、西山里緒、取材協力・高阪のぞみ、三田理紗子、齋藤沙倉、露原直人、深津佑野)

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