水を飲むと罰金? ── 世界の奇妙な交通法規

ドイツのアウトバーン

ドイツのアウトバーン

Peter Steffen/picture alliance via Getty Images

  • 世界の国々の交通法規はさまざまで、外国人として当惑してしまうものもある。
  • 運転しながら食事をすると罰金、運転してもいい曜日が法律で定められているなど、世界の奇妙な運転ルールを見てみよう。

海外での運転はストレスがたまることがある。

多くの国では、道路のどちら側を走ればいいのかということよりも知っておくべきことがある。例えば、キプロスでは運転しながらの飲食は禁止で、水も飲んではいけない。スペインではスリッパで運転するのは違法になる。

日本からギリシャまで、世界中の奇妙な交通法規を見てみよう。

オーストラリアでは、他のドライバーに合図を送る時以外、運転手が腕や手などを窓から出すことは違法。

オーストラリアでは、他のドライバーに合図を送る時以外、運転手が腕や手などを窓から出すことは違法。

De Repente/Shutterstock

罰金は、ニューサウスウェールズ州では337オーストラリアドル(約2万4000円)。

「ドライバーも同乗者も常識が必要。手などを外を出すのは違法であるだけでなく、非常に危険だ。手足を失う可能性もある」と、オーストラリアのNational Roads and Motorists' Associationの担当者はヤフーニュースに語った

ギリシャでは、煙草を吸いながら運転するのは違法。

ギリシャでは、煙草を吸いながら運転するのは違法。

Fajrul Islam/Shutterstock

煙草を口に運ぶ際に、片手をハンドルから離さなくてはいけないことから、運転中の喫煙が禁止されているようだ。

スペインでは、スリッパを履いて運転するのは違法。

スペインでは、スリッパを履いて運転するのは違法。

Circlephoto/Shutterstock

罰金は200ユーロ(約2万4000円)。

フィリピンでは、ナンバープレートの末尾が1か2の車を月曜日に運転するのは違法。

フィリピン、マニラのロハス・ブルバード

フィリピン、マニラのロハス・ブルバード

Artur Widak/NurPhoto via Getty Images

同様に、末尾が3と4は火曜日、5と6は水曜日、7と8は木曜日、9と0は金曜日に運転が禁止されている。

この法律は、総合的車両削減プログラム(Unified Vehicular Volume Reduction Program)の一環で、別名ナンバー・コーディング。走行車両を制限することで交通渋滞を緩和するのが狙い。

キプロスでは、運転しながらの飲食は禁止。水も飲んではいけない。

キプロスでは、運転しながらの飲食は禁止。水も飲んではいけない。

Ievgen Tytarenko/Shutterstock

罰金は85ユーロ(約1万円)。

ロシアでは、汚れた車を運転するのは罰金の対象となる。

ロシアでは、汚れた車を運転するのは罰金の対象となる。

Vladimir Konstantinov/Shutterstock

2006年のBBCの報道によると、ロシアでは、運転が難しい冬の間、車をしまう人もいる。その結果、汚れが蓄積するため、再び運転する前に、きれいにするよう法律で義務付けられている。

ドイツのアウトバーンでは、不必要に停止するのは違法。例え、ガス欠でも。

アウトバーン

アウトバーン

Peter Steffen/picture alliance via Getty Images

ドイツの有名な高速道路アウトバーンは、速度制限がないことで知られている。だから、道路上で停止するのは非常に危険。

日本では、水たまりを走行して歩行者に水や泥をはねかけると交通違反となる。

日本では、水たまりを走行して歩行者に水や泥をはねかけると交通違反となる。

Koichi Kamoshida/Getty Images

旅行サイトのTravel and Leisureによると、これは「泥はね運転」と呼ばれている。交通反則金は普通車で6000円。

オーストラリアでも、バス停でバスを待つ人や乗降する人に泥水をはねてしまうと違法。

オーストラリアでも、バス停でバスを待つ人や乗降する人に泥水をはねてしまうと違法。

Artic_photo/Shutterstock

罰金は最高で2200オーストラリアドル(約16万円)。

スウェーデンでは、アイスランドなど他のスカンジナビア諸国と同様に、昼間でもヘッドライトを付けずに運転するのは違法。

スウェーデン、ストックホルムの道路

スウェーデン、ストックホルムの道路

Olga Evans/Shutterstock

冬の日照時間の短さがその理由のようだが、天気が変わりやすいので運転手同士が視認しやすいようにという理由もある。

ルクセンブルクでは、正常に動作するワイパーなしに運転するのは違法。

ルクセンブルク

ルクセンブルク

Alexandros Michailidis/Shuterstock

一方、一部のビンテージカーに見られるように、フロントガラスの装着は法律で義務付けられてはいない。

ブルガリアでは、車内に消火器を常備していなくてはならない。

ブルガリアでは、車内に消火器を常備していなくてはならない。

Anupong Rajsupa/Shutterstock

ブルガリアの交通ルールは、常に安全第一。

[原文:The most bizarre driving laws around the world

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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